行き渋り完全ガイド|長期化を防ぐ親の対応を徹底解説
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朝に行き渋り(登校しぶり)があると、親御さんは「行かせた方がいいのか?」「休ませた方がいいのか?」「このまま不登校になってしまうのではないか?」と不安になることと思います。
行き渋りは、多くの子どもが経験するものですが、対応を間違えると長期化したり、不登校になってしまうこともあります。
一方で、行き渋りの原因やお子さんの性格・状況に合った対応ができれば、早い段階で改善するケースも少なくありません。
この記事では、行き渋りの原因やサイン、親の対応方法、長期化を防ぐポイントについて、20年以上にわたり1,600人以上の復学支援に携わってきた復学支援専門家・公認心理師の視点から詳しく解説します。
私たち不登校支援グループエンカレッジでは、今まで1000人以上の子どもたちの復学をサポートし、設立17年の現在も復学率は100%を維持しています。不登校に悩む方向けに無料のLINEやメルマガの発信もしておりますのでご活用ください。
行き渋り(登校しぶり)とは?
行き渋り(登校しぶり)とは、子どもが学校へ行きたくない気持ちを抱え、登校を渋っている状態のことです。
「勉強や宿題がイヤ」「先生や友だちとの関係がつらい」「なんとなく体調が悪い」「お母さんと離れたくない」など、その理由はさまざまですが、共通しているのは「学校に行きたくない」というサインを子どもが発していることです。
行き渋りは一時的なもので終わる場合もありますが、そのまま長期化して不登校へ発展するケースも少なくありません。そのため、「まだ学校には行けているから大丈夫」と考えるのではなく、早い段階で原因や対応方法を理解しておくことが大切です。
以下では、行き渋りの特徴や原因、親の対応について詳しく解説していきます。
行き渋りと不登校との違い
行き渋りの特徴は、親が励ましたり背中を押したりすると何とか登校できたり、一度学校に行ってしまえば学校生活を楽しめたりすることです。
つまり、学校に行きたくない気持ちはあるものの、登校を完全に拒否しているわけではない点が、不登校との大きな違いです。
- 行き渋り…登校を渋っている状態。なんとか登校はできる
- 登校拒否…強い意志のもと、登校を拒否している状態
- 不登校…さまざまな理由により登校していない状態
そのため行き渋りの段階では、親としても「これは一時的なものだろう」「まだ不登校ではないし様子を見ても大丈夫だろう」と考えてしまいがちです。
実際に、一時的な環境の変化などが原因で行き渋りが自然に解消するケースもあります。しかし、行き渋りは不登校の初期サインであることも多く、そのまま長期化して完全不登校へ発展してしまうケースも少なくありません。
そのため、「まだ学校に行けているから大丈夫」と楽観的に考えるのではなく、行き渋りの段階から原因を見極め、適切な対応をしていくことが大切です。
行き渋りの主な原因
一言に「行き渋り」といっても、その原因は様々です。
- 朝起きられなかったりしてなんとなく行きたくないケース
- 勉強や集団行動が嫌いなケース
- 先生や友だちと合わないケース
- 学校のことを考えると頭痛や胃痛がしてしまう体調不良タイプ
- 理由がわからないけど学校に行きたくないというケース など
お子さんがどのタイミングで行き渋りをするのか、登校がイヤな理由は学校にあるのか体調にあるのか等を見極めることが、行き渋り解決の第一歩です。まずはお子さんをしっかり観察しましょう。
行き渋りの原因は一つとは限りません。朝起きられない、環境の変化、母子分離不安、長期休み明けの不安など、複数の要因が重なっていることもあります。
以下では、行き渋りの原因ごとの特徴と親の対応方法について詳しく解説していきます。
行き渋りが長期化するとどうなる?
楽観的に捉えてしまうこともある行き渋り(登校しぶり)ですが、実は不登校の初期サインであることも少なくありません。
なぜなら、不登校になる子どもの多くは、行き渋りの段階を経ているためです。
行き渋りから、母子登校や保健室・別室登校となり、五月雨登校や長期不登校(完全不登校)へ発展するケースもあります。そして、長期化すればするほど学校復帰までに時間がかかる傾向があります。
行き渋りの段階で気づけるかどうかが、その後の学校復帰にも大きく影響します。
もし「以前より休む日が増えている」「朝の抵抗が強くなっている」「母子登校が続いている」といった変化が見られる場合は、長期化への対応についても知っておくと安心です。
長期不登校の特徴や対応については、こちらの記事で詳しく解説しています。
また、不登校の段階や学校復帰までの流れについては、こちらの記事も参考にしてください。
行き渋り(登校しぶり)はいつまで様子を見るべき?
お子さんの行き渋りがひどく、落ち着くまで様子を見ている方も多いと思います。そして、「いつまで様子を見ればいいんだろう?」と疑問に思われる方も多いです。
自治体の相談窓口やスクールカウンセラーは、「心が元気になるまで待ちましょう」「お子さんが自分から学校に興味を持つまで見守りましょう」と言うことがあります。しかし、終わりなく見守り続けるのは親としても辛いですよね。
エンカレッジでは、20年以上にわたり1,600人以上の復学支援に携わってきた経験から、ただ見守るだけではリスクがあると感じています。もちろん見守ることが大切な時期もありますが、場合によっては行き渋りを助長してしまうこともあるため、お子さんの状況や性格、学校に行きたくない理由などを総合的に判断することが重要です。
行き渋りは一時的なものとして改善するケースもありますが、休む日が増えていたり、登校への抵抗が強くなっていたりする場合は注意が必要です。
「もう少し様子を見よう」と考えているうちに長期化してしまうケースもあるため、気になる変化がある場合は早めに状況を整理しておきましょう。
行き渋りでいつまで様子を見るべきかについては、以前「登校しぶりはいつまで様子を見る?回復までの期間や特徴まとめ」の記事に詳しくまとめていますので、こちらも参考にしてください。
行き渋りへの親の初期対応
子どもが行き渋りをすると、親御さんは大変です。
忙しい朝になかなか学校に行ってくれないと、家の中もなかなか片付かずイライラしたり、出勤時間に遅れるのではと焦ったり…
しかし親が焦ってしまうと、その余裕のなさが子どもにも伝わって逆効果になることも多いです。
子どもに行き渋りがあったときに親が慌てたり不安になったりするのは、行き渋りの原因・理由がはっきりしなかったり、やるべき対応方法がわからないため。
そのため、行き渋りで焦りや不安を感じたら、まずは以下の対応をしてみてください。
【行き渋りの対応①】本人に登校したくない理由を聞いてみる
行き渋りがあった場合、まずはお子さん自身に登校したくない理由を聞いてみましょう。
ただ、この時点でお子さんが言うことは鵜呑みにしないでください。
というのも、子どもは一時の感情で登校したくない理由を並べ立てることもあるので、あくまで参考にして、本当は別の登校したくない理由があるかもしれないと思って聴いていきましょう。
このときのポイントは、共感を示すこと。
「話してくれてありがとう」という気持ちをもって、お子さんの話を遮らずに傾聴してあげてください。人はしっかり自分の話を聞いてくれる相手を信頼するものです。
ただ「他には?」「なんでそう思ったの?」「例えば?」といった質問を繰り返すと尋問のようになってしまいますが、しっかり共感をしながら徐々に核心に触れていくことで、子どもたちは心を開いてくれるようになります。
子どもだって本当は悩みを話したいはずです。子どもが話したくなるような聞き方を心がけましょう。
子「今日学校行きたくない~」
親「学校に行きたくない気持ちなんだね」(共感)
親「どうして行きたくない気持ちになったのかな?」
子「だって、イヤなんだもん」
親「理由はよくわからないけど、イヤな気持ちになったというのはよくわかったよ」(共感)
親「でもよく考えてみるとわかるかもしれないから一緒に考えてみようか」(外在化)
子「うん」
親「給食の時間は、どうだったかな」(具体化)
子「大丈夫」
親「中休みの時間は、どうかな」(具体化)
子「嫌だった。だって●●くんが休み時間にボール貸してくれなかったし」
親「●●くんがボールを貸してくれなくて楽しくなかったのは嫌だったね」(共感)
親「ボールが人気なんだね」
子「ボールはいつも取り合いになるんだよ。だから仕方がないんだけどね」
親「人気だから仕方ないと考えられたのは素晴らしいね」(勇気づけ)
子「次は、5分ずつにしようと言ってみようかな」
親「それはいい考えだね。〇〇には解決する力があるんだよ」(勇気づけ)
子どもは、自分自身でなぜ学校に行きたくないのかが混乱してわからなくなっている場合もあります。
そのため、このように傾聴し、共感しながら聞いてあげると、子どもの考え方や捉え方のクセのようなものが見えてきたり、自分ではわからなかった、隠れた学校に行きたくない理由がぼんやりと見えてくることがあるのです。
お子さんと話すときは、親御さんは共感を中心にしてあまり話さず、会話全体でお子さんが7~8割くらい話している状態が良いですね。
このくらいのバランスだと「しっかり僕(私)の話を聞いてくれている」と感じて心を開きやすくなるので、まずは共感を意識して聞くようにしましょう。そこで聞いたことが後々の対応方法に活きてきます。
【行き渋りの対応②】いじめ等の深刻な問題がないか確認する
お子さんが行き渋りを始めたときは、その背景にいじめや嫌がらせ、暴力といった深刻な問題がないかどうかも最初に確認しましょう。
そういった深刻なケースは、行き渋りするのも当然であり、むしろ行き渋りは自分を守るための行動なので無理に登校させてはいけません。
いじめや嫌がらせがあるかどうかは本人に聞くだけではなく、学校や塾の先生に確認したり、持ち物にいたずらされていないかやお財布の中身が減っていないか確認したり、仲の良い子に学校での様子をさりげなく聞いてみるなども有効です。
【行き渋りの対応③】子どものストレス耐性や考え方を観察する
「●●さんが目をそらしたような気がする」「次は私が先生に怒られる番かもしれない」など、お子さんが思い込んでしまっている場合(悲観的自動思考)は、お子さん自身が人間関係のストレスを抱えやすい考え方や捉え方をしているのかもしれません。
「目をそらされた」と感じることは辛いことですが、それをどう捉えて対処していくのかを学ぶチャンスなのです。
こういったチャンスを活かして、傷つきにくい捉え方や対人関係の恐怖感を改善する考え方を教えてあげることで、今のお子さんの気持ちをラクにするだけでなく、生涯にわたって人間関係のストレスを軽減する方法を学ばせてあげましょう。
そのため、「目をそらされたかもしれない」などマイナスのことを予想して思い込んで、つらく感じていると親御さんが感じたら「お友だちはたまたま違うところに興味があって視線をそらしたかもしれない」と、極端な自動思考にとらわれすぎないような考え方にシフトしていけるようにサポートしてあげましょう。
- 「お友だちに無視された」→ただ気が付かなかっただけかも。あなたを嫌いなわけじゃない
- 「お友だちがぶつかってきたのに謝らなかった」→ぶつかって痛いのを我慢してえらかったね。他に夢中なものがあって急いでいたのかも
- 「お友だちがおもちゃを貸してくれなかった」→いじわるしたいんじゃなくて、ただただおもちゃに夢中だったんだね
- 「お友だちが給食のエビフライを先におかわりしたから僕のがなくなっちゃった」→それは悲しかったね。お友だちはいじわるしたいのではなく、おかわりしたい人が他にいたとは知らなかったのかも。今晩はエビフライにしようか など
お子さん自身がストレスを抱えやすい考え方や捉え方をしているというのは、近年の不登校でも増えているケースです。
特に、周囲に合わせすぎたり「いい子」で頑張り続けたりする子どもは、自分でも気づかないうちにストレスを溜め込んでいることがあります。
そうした子どもは、行き渋りや不登校という形で限界のサインを出すことも少なくありません。
また、考え方や捉え方の価値観は「スキーマ」といって育った環境や体験により形作られます。
その「スキーマ」によっては、極端な「自動思考」に陥ってしまう子もいます。
極端な「自動思考」が悪いというわけではないですが、極端な「自動思考」の子ほどストレスがかかりやすくはなりますので、その極端さがプラスになるところは伸ばしてあげて、ストレスになるところは柔軟に考えられるように認知の変容を促せるといいですね。
「自動思考」や「スキーマ」「認知の変容」などは認知行動療法の考え方で、詳しく知りたいという方は私が家庭教育推進協会でセミナーをしたときのアーカイブがあるのでそちらで学んでいただけたらと思います。
※家庭教育推進協会のサイトが変わったため、配信できない状態です。また復旧しましたらLINEなどでお知らせいたします。
実際にセミナーを受けられたクライアントさんの反応も載せておきますのでそちらを参考にしてください。
ただ、元々の考え方や捉え方を変えるというのは時間がかかりますし、親御さんも慣れていないと手間も労力もかかって大変なこともあるでしょう。
もし親御さん自身で教えるのが難しいと感じた場合は、子ども専門でカウンセリングやコーチングをしているエンカレッジにご相談いただくこともできますので、お気軽にご相談ください。
行き渋り(登校しぶり)の原因ごとの対応の仕方・克服法
そもそも、行き渋りはなぜ起こるのでしょうか。
お子さんに登校したくない理由を聞いてもはっきり言ってくれない場合などは、親としてもヤキモキしてしまいますよね。
以下では、よくある行き渋りの原因と克服方法をまとめました。
【行き渋り(登校しぶり)克服法①】環境の変化が原因の場合
環境の変化は、行き渋りの原因としてもっとも多いものの1つです。
例えば、以下のような環境の変化によって子どもは行き渋りになることがあります。
- 幼稚園から小学校に入学して、座学をしなければいけなくなった
- 担任の先生が、女性から男性に変わった
- クラス替えで仲の良いお友だちと違うクラスになってしまった など
環境適応の他にも過剰適応の子も最近多くなっています。こちらも参考にしてください。
まだ子どもなので、環境の変化が怖かったり不安になるのは仕方がないですが、子どもの将来のためにも環境の変化に対応できる力は必要なため、環境に慣れることが大事です。
例えば、小学校低学年の女の子に多いのですが、「担任の先生が女性から男性に変わったから怖い。学校に行きたくない」と言う子がいます。
今まで男性と話す機会が少なかったことで恐怖感を感じてしまうのかもしれませんが、これから大人になって社会に出るにあたっては男性を避け続けることもできないため、男性に接することにも慣れなければいけません。
担任の先生が男性になったことはむしろ社会に出るための良い練習なので、現時点では怖い気持ちを受け止めてあげつつも、一緒に男性の先生の良いところを探したり、男性と話す機会を増やすなどして恐怖感を軽減できるようサポートしましょう。
小学校1年生は環境起因の行き渋りが多いため、小学校1年生・2年生の登校しぶりの詳細についてはこちらも参考にしてください。
【行き渋り(登校しぶり)克服法②】苦手なイベント・授業が原因の場合
運動会やマラソン大会、プール、音楽、英語、ディスカッション、校外学習、日直の発表、給食メニューなど…数えればきりがありませんが、苦手なイベントや授業がきっかけで行き渋りするのもよくあるケースです。
この場合、親は「1日だけ休ませて気が楽になるなら」「次から登校するなら良いか」と思う方もいますが、安易に学校を休ませるのは要注意です。
というのも、こういった苦手なイベント・授業を休むと、どんどん休みグセがつくからです。
日直の日に休んでしまえば、日直が来るたびに休ませないと筋が通らないことになりますし、苦手なことから逃げるクセがついてしまうと、将来逃げグセがついてしまい子ども自身が悩むことになります。
不登校になるくらい深刻だったり、体調不良になるほどであれば休むことも視野に入れますが、行き渋りの状態でなんとか登校できているのであれば、それはお子さん自身が心の中で「嫌だけど登校しなきゃ」と頑張っている状態でもあるのです。
学校を休ませるよりも、お子さんの頑張りを讃えて、逃げずに登校したことを労ってあげましょう。なんとか踏ん張れたことが「嫌なことも自分で乗り越えられた」というお子さんの自信や自己肯定感に後々繋がっていきます。
こうした小さな成功体験の積み重ねは、自己肯定感を育てることにもつながります。
不登校の子どもの自己肯定感については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【行き渋り(登校しぶり)克服法③】朝だけ行き渋りがひどい場合
夜には「明日は学校行こうかな~」と言っていたのに、朝になると急に行かないと言い出したり、体調不良を訴えて結局行けないというケースは多いです。
親御さんからすると、朝に行き渋りがひどかったのに昼頃にはすっかり元気でいる姿を見ると「仮病だったのでは」と感じてしまうかもしれませんが、このようなケースは非常に多いので詳しくはこちらの記事でまとめたのでご覧ください。
https://encfutoukou.com/how-to-get-up/
【行き渋り(登校しぶり)克服法④】月曜日の場合
エンカレッジでは電話カウンセリングやメールカウンセリングで親御さんの「今、対応に困っていて…」というご相談も受けていますが、やはり月曜日の朝は非常に親御さんからのご連絡が多いです。
日曜日になると親御さんも「明日は登校できるかな?」とドキドキしてくると思いますが、それはお子さんも一緒で、日曜夜からかなりプレッシャーを感じている子も多いです。
そのため、月曜日の行き渋りは他の平日よりも慎重に対応することが大事です。詳しくはこちらの記事をご覧くださいね。
【行き渋り(登校しぶり)克服法⑤】長期休み明けの場合
夏休み明けや冬休み明けは、大人でも仕事に行くのが気が重いですよね。そして、子どもも長期休み明けの登校は気が重くなり、行き渋りとなってしまうことも多いです。
この長期休み明けの行き渋りは、いつもの週末明けの行き渋りとはまた別の特徴や対処法がありますので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【行き渋り(登校しぶり)克服法⑥】子ども自身の性格や気質が原因の場合
お子さん自身の性格や気質によっても、行き渋りのしやすさが変わります。
例えば、以下のような性格がある子どもは行き渋りしやすいです。
心配性、神経質、緊張しやすい、わがまま、自己中心的、頑固、感受性が強い、人の目を気にする、プライドが高い、繊細、完璧主義、内弁慶、内向的、怖がり、幼い、依存心が強い、図太い、集団が苦手、甘えん坊 など
性格や気質は持って生まれた個性なのですが、親の育て方や環境によっても影響されるため、このような性格傾向になってきた場合は家庭教育を見直していきましょう。
- 子どもが依存心が強い → 親が手出しせず、1人で色々やらせてみる
- 内向的・集団が苦手 → 一緒にイベントなどに出かけて、集団に慣れさせる
- 自己中心的 → 周囲の人の気持ちを一緒に考える機会を増やす など
このような気質はHSCの子どもにも見られます。
HSCについては、以下の記事でもまとめているので参考にしてください。
また、真面目で責任感が強く、周囲に合わせすぎてしまう子どもは、気づかないうちにストレスを溜め込み、行き渋りにつながることがあります。
「いい子」と言われる子どもに多い特徴については、こちらの記事も参考にしてください。
【行き渋り(登校しぶり)克服法⑦】ADHD・ADS等が原因の場合
じっとしていられない、チャイムの音が気になりすぎて集中できない、大勢で給食を食べるのがイヤ…など、集団生活での違和感やイライラ・恐怖で行き渋りする場合は、お子さんはADHDなどの可能性もあります。
その場合は、医療機関で診断をしてもらうとともに、その特性に合わせた対応方法を検討していくことになります。
- 大きな音に敏感 → イヤーピースをさせてもらうことを許可してもらう
- 強い光があると集中できない → 教室にカーテンや仕切りを設置してもらう
- 大勢で話すのが怖い → グループワークやディスカッションの授業のときは保健室を利用させてもらう など
ADHD・ADSの場合は、家族だけで抱えず連携をしながら進めていきましょう。
学校との連携(チーム学校)や医療との連携(チーム医療)そこに公認心理士などを加えた他業種連携など、その子に合った個別最適化した解決方法を見つけて行きましょう。
【行き渋り(登校しぶり)克服法⑧】母子依存(母子分離不安)が原因の場合
近年では、母子依存(母子分離不安)の子どもが増えています。
幼少の頃からお母さんが過保護・過干渉で育てたこと等で、近くにお母さんがいないと不安で落ち着かないようになり、学校に行くことにも影響が出てしまうのです。
母子依存(母子分離不安)による行き渋りは、まさに家庭教育が重要といえます。
今まで過干渉・過保護であったなら、子ども自身が1人で考えて行動する機会を増やしたり、なんでも親が先回りしていたなら、子ども自身で身支度や学校の準備をさせましょう。
自分で考えて行うことで、子どもは少しずつ「お母さんがいなくても自分でできる!」と自信を取り戻して、登校の恐怖も薄れていきます。
エンカレッジでも、子どもが不登校になってはじめて家庭内で母子依存があったと気づくケースがよくあるので、子どもに手をかけすぎていないか、子ども自身で行動する意欲を知らず知らずに削いでいないかを親御さんは振り返ってみてください。
【行き渋り(登校しぶり)克服法⑨】行き渋りが再発した場合
不登校になったことがない子は、多少嫌なことがあっても「学校を休む」という選択肢が頭の中にないので、当たり前のように学校に登校します。「今日は学校行こうかな」と悩んだり選んだりすることがないので、ほぼ自動的に、ある意味ラクに学校に行くのです。
しかし一度不登校を経験してしまった子はちょっとしたことで「やっぱりまた不登校に戻ろうかな」という気持ちの迷いが生まれ葛藤しなければならないため、行き渋りを再発しやすいです。
そのような行き渋りの再発については、こちらの記事で詳しくまとめました。
まとめ
行き渋り(登校しぶり)は、完全不登校とはまた違った難しさがあります。
「まだ学校には行けているから大丈夫」と思われがちですが、行き渋りは子どもからのSOSであることも少なくありません。
行き渋りの原因は、環境の変化や人間関係、苦手な授業、性格や気質、母子分離不安などさまざまです。そのため、まずはお子さんの話をしっかり聞き、背景にある理由を理解することが大切です。
また、行き渋りの段階で適切な対応ができるかどうかは、その後の学校生活や学校復帰にも大きく影響します。
子どもは小さければ小さいほど素直で考え方も柔軟です。学年が上がるにつれて人間関係も複雑になり、親の言葉も届きにくくなるため、できるだけ早い段階で悩みや困りごとの理由を見つけ、一緒に乗り越えていけると良いですね。
エンカレッジの無料オリエンテーションでは、毎週のように行き渋りについてのご相談をいただいています。もし対応に迷われている場合は、お気軽にご活用ください。
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