不登校や行き渋りが続くと「このまま不登校は解決しないのでは」と不安に感じてしまいますよね。
不登校に悩んだとき、まずはご自分やお子さんの現状、そしてあなた自身の不安の把握をすることが不登校の解決の一歩です。
そしてその後は、お子さん1人1人の状況を分析して対応することがポイントです。
このページでは、お子さんの不登校で悩む方向けに、復学までの考え方やポイントを5Stepでまとめました。
以下の復学5Stepを辿ることで、不登校解決に大きく近づくはずです。
不登校でお悩みの方は以下の5Stepを辿り、ご自身やお子さんがどのような状態なのかの分析と、それぞれの対応方法・解決方法をご覧ください。
【復学Step1】親自身の不安を解決
お子さんが不登校になると、親は様々な不安や悩みを感じます。
- このままずっと不登校だったらどうしよう
- 兄弟・姉妹まで不登校になったらどうしよう
- 勉強が遅れたら子どもの将来に影響する?
- 家族・親族から不登校を非難されたらどうしよう など
急に不登校になると親も焦りがちで、自分自身が何を不安に思っているか頭の中が混乱して半ばパニック状態で「とにかく不安」という心理状況になることも。
何を不安に思っているのか、不安な要素や原因がはっきりしなければ対策や解決法を考えることはできません。
心理学では、問題を客観的に整理して把握することを「外在化」といいます。
そのため、まずは「なぜ自分が不安なのか」という自分の不安の整理(外在化)から始めていきましょう。
不登校になると親は不安になり、「早く何とかしなければ」と焦ってしまうことで、
- 子どもを無理に学校に行かそうとして関係が悪化する
- 夫婦で意見が合わずケンカばかりになる
- 感情的になって子どもを非難して結果的に子どもが暴れる
といった事態に発展することもあり得ます。
親が感じがちな不登校の不安と解決策は以下の記事でまとめてありますので、気持ちや不安の整理方法に迷ったときにご覧ください。
【復学Step2】不登校の「わからない」を解決
「まさかうちの子が不登校になるとは」そんな方もいらっしゃると思います。
突然の不登校ならば特に、親としてどう対応していいかわらず困りますよね。
不登校の原因を解決すれば登校できるのではと子ども本人に不登校の理由を聞いてみても「わからない」「怖い」としか言わず、不登校の原因もよくわからずに親が対応できないことも多いです。
そしてネットで検索してみても、人によって言っていることが真逆で何が正しいのかわからず混乱することもあるでしょう。
何が正しいのか、何が不登校の理由なのかもわからないので、どこに相談していいのかもわからず、途方に暮れてしまう方も少なくありません。
そんなときに大切なのは、1つずつでもその「わからない」を解決すること。
不登校の原因・理由となるパターンや相談先の選択肢を知ることで、少しずつやるべきことがはっきりしていきますよ!
不登校の「わからない」を解決するには、以下の記事も参考にしてください。
【復学Step3】不登校のやってはいけない初期対応を確認
Step2で不登校のわからないが解決しても、焦ってやってしまいがちな不登校の初期対応が4つあります。
そして、不登校のやってはいけない初期対応は年齢・学年ごとでも異なります。
既にやってしまっている方もいらっしゃると思いますので、こちらの記事を参考にまずはこの行動を止めましょう。
【復学Step4】不登校の時期を把握
Step3で良くない初期対応は止められても、実際次に何をすればいいのか気になりますよね。
不登校を解決するには学校に行くきっかけが必要になります。
それを知るためにはお子さんが、不登校のどの時期にいるのかを把握する必要があります。
不登校の時期には、不安定期(不登校初期)、膠着期、停滞期があり、お子さんがどの時期に該当するのかを分析していくことが大事です。
- 不安定期(不登校初期)
- 膠着期
- 停滞期
お子さんの不登校がどの時期にあたるのかを把握することで、対応方法を変えていくことができるのですね。
お子さんの不登校でお悩みの方は、以下の記事で不登校の時期をチェックしてみましょう。
【復学Step5】不登校の状態を把握
お子さんの不登校の時期が把握できたら次は、お子さんの不登校の状態を把握することが重要です。
不登校の状態には、登校渋り、五月雨登校、保健室(別室)登校、完全不登校があります。
- 登校渋り
- 五月雨登校
- 保健室(別室)登校
- 完全不登校
お子さんの不登校の時期と状態によって、すべき対応も当然変わってきます。
登校しぶり
登校しぶりとは、登校してはいるものの「学校に行くのがヤダ」「学校が怖い」などといって、スムーズに登校しない状態のことです。
小学校1・2年生に起こりやすいと言われていますが、登校しぶりの原因は何なのでしょうか。
また、どのように対応するのが親として良いのでしょうか。
登園しぶりの原因と対応方法について、以下の記事でまとめています。
五月雨登校
五月雨登校(さみだれとうこう)とは、学校に行ったり行かなかったりする不登校のパターンです。
親としては登校を鼓舞すべきか、休ませるべきか、悩んでしまいますよね。
五月雨登校解決に有効なトークンエコノミー法について、以下の記事でご紹介しています。
保健室登校・別室登校
保健室登校・別室登校とは、その名の通り教室に登校するのではなく、保健室やクラスメイトのいない別室に登校して勉強したりすることです。
学校に行っているという点では良いものの、出来れば教室復帰してほしいもの。
保健室登校・別室登校も長引いてしまうと、なかなか教室復帰できなかったり、勉強に遅れが出るなどの不登校の二次障害が起こりやすいというデメリットも。
保健室登校・別室登校のメリット・デメリットや、教室復帰の方法については以下の記事をご覧ください。
完全不登校
完全不登校とは、学校に全く登校できない状態のことです。
自宅に引きこもってしまうのが代表的な完全不登校であり、親からしたら最も心配な状態でしょう。
完全不登校になるとつい心配で焦ってしまいがちですが、大切なのはしっかりと現状分析をして、家族で不登校解決に向けて取り組むこと。
具体的な取り組み方については、以下の記事も参考にしてくださいね。
【事例紹介】復学5Stepの考え方で不登校を解決した子どもたち
不登校という大きな不安と闘った子どもたち。
泣いたり後戻りしようかと悩みながらも、最後にはしっかりと自分の足で登校していく背中はたくましく、大きな成長を感じる瞬間でもあります。
不登校を解決した子どもたちは、復学5stepの考え方のみで不登校を解決したというよりも、復学5Stepの基本の考え方をもとに、お子さんに1人1人合わせた対応が必要になってきます。
ここからは、実際に復学5stepの考え方で不登校を解決した子どもたちをご紹介します。
復学5Stepを書籍で学んで実践
上記の復学5Stepの考え方のエッセンスや実践法は、私の書籍『今、子どもの不登校で悩んでいるあなたへ』にも詰め込まれています。
実際に『今、子どもの不登校で悩んでいるあなたへ』を読んで家庭内の対応を学び、復学された方の声をご紹介させて頂きます。
ペンネーム:こおどり
評価:
レビュー日時2020年7月18日
我が子の不登校で悩んでいる親にとっては聖書です。
この本の中で私が一番心に残った言葉が、「子育てではなく親育ち」です。子どもの不登校の原因や解決には「子どもをどうにかしよう」じゃなくて、親が家庭教育を学ぶことが大切だと教えられました。
著者の復学支援機関にお願いすることで不登校が100%解決されるという所もありがたく素晴らしいことですが、一番は家庭内だけでも不登校解決の希望の光がある所です。夫と「どこに頼めば息子の不登校は解決するのか」と常に支援機関に頼ろうとすることばかり考えていました。しかしこの本と出会い、もう一度家庭内で息子と向き合い、そのために私たちが変わろうと思えました。
子どもとの正しい向き合い方も具体的に書かれています。
指示や提案を控える、親の価値観を押し付けない、叱り方についてなど。最初はどれも私たち夫婦が出来ていないことだらけだったので戸惑いもありました。それでも状況を変えたいの一心で今までの子育てと180度変えることにより、なんと子どもにも変化が現れました。
今回は新型コロナウイルスの影響もあり、周りの友達も学校が休みだったので息子も比較的落ち着いていました。その時に本に書かれている家庭教育を実践して、なんと休校明けから学校に行ってくれました!もちろん復学したからと言って、対応を元に戻すと子どもも不登校に戻ると思います。親育ちは日々続いていると実感して、今ももちろんこれからも続けていきます。
このまま不登校が続けば、直接著者の支援機関にお願いしようかと思っていましたが、本の内容だけでも復学出来ましたことをこの場を借りて感謝をお伝えできればと思います。本当にありがとうございます。
今まで出会った本の中で、私たち夫婦にとっては人生を変えた一番の本です。
引用:Amazon
エンカレッジの復学支援で不登校解決
不登校支援グループエンカレッジでは、家庭内対応のアドバイスと訪問カウンセリングを融合し、システムズアプローチを使った登校プログラムを組むことで、今までに1000人以上の子どもたちを復学へ導いてきました。
こちらは、エンカレッジの支援で2021年の2学期に学校復帰した子どもたちです。
こちらは、2020年3学期に学校復帰した子どもたち。
その他にも、エンカレッジの支援により復学を実現したこどもたちはたくさんおり、公式Twitterでもリアルタイムでご紹介しています。
また支援を受けたクライアントさんからの実際の感想をクライアントアンケートとして掲載させていただいています。ぜひ親御さんの生の声を一度聞いてみてください。
エンカレッジの復学支援専門家による復学支援について詳しくお知りになりたい方はこちらの記事、エンカレッジの支援内容にご興味ある方はこちらをご覧ください。
【番外編】不登校長期化のリスク(二次障害)とは
復学5step番外編として、不登校が長期化した時のリスクについても触れておきたいと思います。
お子さんの状態が不安定なときには、気持ちが安定するまで待ってあげたい気持ちはわかりますが、しかし待ち続けることにもリスクがあります。
リスク(二次障害)を知った上で待つのなら良いのですが、リスクを知らずに「ただ待ってあげれば大丈夫」「いつか自然に登校してくれるだろう」などと思っていると後々後悔するかもしれません。
不登校が長引くことで起こってしまう不登校以外の問題、二次障害についてはこちらの記事でご紹介しています。
https://encfutoukou.com/nijirisk/
不登校支援グループエンカレッジでは、1人1人の不登校の状況や状態をアセスメント(分析)して不登校を解決すること、長引かせないことを大事にしています。
相談機関としては、スクールカウンセラーや医療機関、民間の支援会社などがあり、支援内容も多種多様で何がお子さんに合っているのか、本当に復学できそうなのか、料金がどのくらいなのか…などわからないことが多いと思います。
- 1対1の電話による現状ヒアリング
- 不登校・復学支援の専門家が対応するため、具体的な相談が可能
- 所要時間は30~60分
- 料金は完全無料(通話料も無料)
民間のカウンセリングに興味のある方、どの支援・サービスにしようかお悩みの方は、一度無料オリエンテーションでご相談ください。
きっと新しい気づきがあるはずです。
>>無料オリエンテーション申込ページ(エンカレッジ会社HPに飛びます)
また「カウンセリングするほどでもないけれど、不登校情報が気になる」と言う方には、エンカレッジのLINEやメルマガもおすすめです。
LINEやメルマガでは、エンカレッジ代表・上野剛が不登校の解決に向けた情報を完全無料で発信しています。
実際にカウンセリングなどまでしなくても、ちょっと不登校の情報が気になる、普段からの家庭での対応方法を知っておきたいという方にLINEやメルマガがおすすめです。
「【不登校解決の最適解!】親の対応ときっかけで復学する5step〈事例あり〉」まとめ
不登校の解決に向けた復学5stepはいかがだったでしょうか。
お子さんの状況や状態、その状況に合わせた対応もまとめさせて頂きました。
ただ、不登校というのは一度歯車がくるうとどんどん悪循環におちいってしまい、頑張っても止められないこともあります。
それを「私の子育てが間違っていた」とか「親の私が悪いんだ」と自分を責めないでください。
なぜそうなっているのかは、長くなるので今回は省略しますが、一人で抱えないことが大切です。
今回の復学5stepで解決できそうだとイメージできた方は私の書籍なども参考に不登校の解決に向けて取り組んでください。
ただ、うちの場合は、家族だけでは解決が難しいかもしれないと感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
不登校の問題は相談もしにくいので孤独になりがちです。
1人で悩むのとどんどん辛くなって参ってしまいます。
「スクールカウンセラーに相談したいけど2週間に1回では心もとない」
「自然に登校するまで待ちましょうと言われるが待っているだけでいいのかも心配」
そんな方には一度、専門家と一緒に解決を目指す方法も検討してみてください。
民間の支援なので費用はかかりますが、いつでも相談できる環境が整っていますし、結果も出やすいです。
専門家が間に入ることで、夫婦間の意見も統一しやすくなりケンカが減ります。
そして、学校復帰することで、暗い家庭の雰囲気も大きく変わっていきます。
心から笑えるようにもなります。
不登校がよくないと言っているのではなく、不登校に対してのいろいろな考え方がある中で、学校復帰という結果が家族にとって大きなプラスの変化になることを知ってもらいたいのです。
どこかに相談したいと思われたら、学校復帰という結果が出ているところにぜひ相談してもらいたいと思います。