不登校解決コラム

【保存版】不登校の原因7選!復学支援専門家が徹底解説

【保存版】不登校の原因7選!復学支援専門家が徹底解説
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キャリア15年で1000人以上の子どもたちを復学に導いた復学支援専門家。 復学率は現在もなお100%。 心理師として唯一の国家資格である公認心理師で、出版した著書はいずれも初版完売。 現在、エンカレッジの他にも家庭教育推進協会の代表理事と教育支援センターのコーディネーターも兼任。

お子さんが不登校になると、どうにか再登校させたいと思うあまり、登校を強く勧めてしまったり、「これからどうするの?」と問い詰めてしまう親御さんも多いです。

しかし、不登校には大抵の場合《原因》があります。お子さん自身が「学校に行けない理由がわからない」と言っていたとしても、心理学の専門家がアセスメント(分析)していくと親では気づかなかった原因が見つかることがあります。

不登校の原因は、複合的にそして複雑に絡み合っていることが多いです。1つにこだわってしまうと全体が見えなくなってしまいます。まずはその複雑に絡み合った1つ1つの原因を外在化(整理)していきましょう。

そして、その原因がつながっていくと「そういうことだったのか」という新しい気づきが生まれ、これからどうしていけばいいのかという道筋も見えてきます。まずは木を見ず森を見るということから始めていきましょう。

今回は、小学生の不登校の原因で多いものをピックアップしました。不登校の原因の仮説を立てながら対処法を考えるのにお役立てください。

私たち不登校支援グループエンカレッジでは、今まで1000人以上の子どもたちの復学をサポートし、設立17年の現在も復学率は100%を維持しています。不登校に悩む方向けに無料のLINEメルマガの発信もしておりますのでご活用ください。

不登校のよくある原因

小学校の不登校

やはり何事も原因がわからないと対処はしにくいもので、それは不登校も同じです。

一見原因がわかりにくかったとしても、きっと何かの原因があって、それも複雑に絡み合っています。親でも不明確なのに不登校の子自身が自己分析をできるはずがありません。だからこそ辛い思いをしているのです。

ここでは、不登校の原因として特に多いものを7つピックアップしましたので参考にしてください。

【不登校原因①】母子依存・母子分離不安

母子分離不安

小学生の不登校原因でとても多いのが母子依存・母子分離不安症です。最近では中学生でも母子依存・母子分離不安症の子が増えてきています。

自宅で親が子どもに手をかけ過ぎて、子どもが受け身でいることが日常化すると、年齢相応の自立心が育まれずに子どもが親から離れられなくなってしまうのです。

以下のチェックテストで、当てはまるものが多いほど母子依存・母子分離不安の傾向が強いと言えます。

母子分離不安チェックテスト
  • 親が心配性
  • 子どもが失敗しないように、つい先回りしてしまう
  • 子どもが可愛くて、つい世話を焼きたくなってしまう
  • 翌日の学校の準備や習い事の準備をつい親がやってしまう
  • 夏休みの宿題や自由研究を、子どもより親が必死にやってしまう
  • 仕事等で忙しく、日々の生活タスクをこなすために指示・命令が多い
  • パンにバターを塗るなど、子どもが出来ることでも親が手伝っている
  • 「これに着替えて」「歯を磨いてきて」など、子どもへの指示が多い
  • 子どもに何か尋ねられると、すぐに答えを言ってしまう(子ども自身に考えさせない)
上野
上野
ここで言う「母子」とは、あくまで家庭内で母性の役割を担っている大人であり、必ずしもお母さんとは限りません。家族療法の考え方では、厳しく社会性を指導する父性に対し優しくフォローする役割が母性であり、ご家庭によってはお父さんが母性を担っている場合もあります。

「もしかしたら我が家は母子分離不安かも」と思われた方は、母子依存・母子分離不安について以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

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【不登校原因②】不登校の原因がわからない

不登校の子ども

「どうして学校に行きたくないの?」と子ども自身に聞いても「わからない」と言われてしまい、どうしていいかわからずにエンカレッジにご相談頂く方も多いです。

子どもは複雑にからみあった原因の外在化(整理)は苦手ですし、年齢的に自己分析もなかなかできません。自分の気持ちを言語化する力も未熟なので、モヤモヤした気持ちをうまく表現することができません。また、なんとなく親に言いたくなくて「わからない」と濁しているケースもあります。

しかし、子どもに「わからない」と言われてしまうと親としては八方塞がりでどのように行動すべきかわからず迷ってしまいます。そのような場合の考え方と対処法は、こちらの記事で詳しくまとめています。

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【不登校原因③】ゲーム依存・昼夜逆転

ゲーム依存で不登校の子ども

ゲーム・スマホ依存昼夜逆転により、学校に行けない子も年々増えています。

「ゲーム・スマホ禁止」といった単純な方法では不登校が解決しないことは、ゲーム・スマホ依存のお子さんを持つ親御さんなら実感がある方が多いのではないでしょうか。一度依存状態になってしまうと、ゲーム・スマホを取り上げると泣き叫んだり、家族に暴力をふるったりなど、かえって状況が悪化することも珍しくありません。

お子さんはそもそも「不登校だからゲーム・スマホ依存になった」のか、それとも「ゲーム・スマホ依存だから不登校になった」のか…この分析が重要なポイントです。もしかしたら、ゲームやスマホに依存せざるを得ない別の理由・心理状態があったかもしれないからです。

不登校とゲーム・スマホ依存については、こちらの記事で詳しく書いています。

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【不登校原因④】勉強が嫌い

勉強嫌いが原因の不登校

不登校の原因で「勉強したくない」と言う子は多いです。

学校は勉強しに行く場所なので「勉強したくない」と言われてしまうと親としてはどうすればいいか迷ってしまいます。そして「勉強嫌いのままで将来大丈夫だろうか」と不安に感じる親御さんも非常に多いです。

しかし「勉強が嫌い」と言っても、色々な要因があります。椅子に座り続けるのがイヤなケース、特定の教科や単元が苦手なケース、なんとなくやる気自体が出ないケースなど…「勉強の何が嫌いなのか」を詳しく見ていくと、対処法の手がかりが見つかるかもしれません。

勉強が嫌い・苦手な場合の不登校の考え方や対処法については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてくださいね。

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【不登校原因⑤】先生が嫌い・苦手

先生が原因の不登校

「学校の先生が怖い」「苦手」「打ち解けられないから学校に行きたくない」という子どももとても多いです。特に小学校は担任の先生が複数教科を担当するので、担任の先生の影響がとても大きいです。

今までエンカレッジにご相談頂いた方の中でも、以下のようなケースが多くありました。

先生が原因の不登校の例
  • 先生が出す大声が怖い
  • 授業中に先生にあてられるのが怖い
  • 先生に嫌われているような気がする
  • 担任の先生が女性から男性に変わって怖くなった
  • 強く叱責されたことで、先生が怖くなって会いたくない など

先生が原因の場合は、学校とうまく相談・交渉しながら再登校の道を探ることも大切です。

先生が原因の不登校について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

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【不登校原因⑥】友だちがいない

自信がないことが原因の不登校

特に新学期のクラス替え後が多いのですが、「友だちと打ち解けられない」「友だちだと感じられる人がいない」「話せる子はいるのに親友がいない」という子もいます。子どもにとってとても深刻な悩みです。

このような人間関係が原因の不登校は、最初の対応を誤ると不登校が長引いてしまう傾向があります。なぜなら、不登校を続けるほどに「お友だちから何て思われているんだろう…」と不安な気持ちが増幅していくからです。

もし4月のクラス替え後に不登校になった場合、できればお友だちグループが固定化する前の4月中に再登校できるのが理想ですが、やはりそれはお子さんの状況等にも拠りますので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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【不登校原因⑦】学校の環境が嫌い・苦手

学校の環境が原因の不登校

学校の環境が苦手で不登校になってしまう子もいます。

例えば以下のような学校の環境が苦手な子がいます。

苦手意識を持たれる学校環境の例
  • 集団行動
  • 決まった時間内での行動
  • グループでのディスカッション

学校環境が苦手な場合、今後大人になって社会に出ることを考えると、環境に慣れる練習も必要です。今は難しくても、苦手な理由を探ったりして、苦手ながらもうまく対処できる方法を見つけていきましょう。

エンカレッジでも認知行動療法のコーチングで苦手を克服した子たちがたくさんいます。環境適応力が磨かれると、お子さん自身のストレスが減り、悩みも減って暮らしやすくなります。

また近年ではHSCが注目されてきていますが、HSCの子も学校環境が苦手な子が多く、不登校も多いです。生まれながらの気質なので変えるのも難しいのですが、対処法について詳しくはこちらをご覧ください。

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不登校の再発が起こる原因

不登校の再発が起こる原因

一度再登校できてもまた不登校に逆戻りしてしまうケースがあります。他の不登校支援を受けたけれど不登校が再発してしまい、別の支援を探してエンカレッジにご相談頂く方も毎年十数人はいらっしゃいます。

不登校再発の原因としては、復学までの準備不足だったり、登校刺激のタイミングが合っていなかったなどの原因が考えられますが、不登校の本当の原因が解決していないのに登校したことで再不登校になるケースも多いです。

不登校の再発原因や、エンカレッジで再発が起こりにくい理由について以下でまとめていますので参考にしてください。

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不登校原因のよくある勘違い

不登校の原因の勘違い

ここまでは不登校の原因を見てきましたが、不登校の原因としてよくある勘違いもあります。

不登校解決のためには「子どもに合った対処法を行う」ことが大事ですが、同時に「子どもに合わない対処法を行わない」ことも大切です。

ここでは、よくある勘違いの不登校原因についてまとめていきます。

愛着障害

愛着障害は不登校の主な原因ではない

不登校の原因として「親の愛情不足」「愛着障害」が挙げられることがありますが、長年復学支援をしてきてそのようなケースは非常に稀だと感じています。

むしろ現代では、愛情をかけ過ぎて、良かれと思って子どもを手伝い過ぎて、気づかないうちに母子依存・母子分離不安の状態になっていたことで不登校になる方が多いと確信しています。

そのため、お子さんが不登校になって「私の育て方が悪かったのだろうか」と不安な親御さんにお伝えしたいのは「決して愛情不足ではない」ということです。不登校になる/ならないは紙一重なことも多く、落ち込む必要はないので「今できること」に目を向けて行きましょう。

親御さんが日々の家庭内対応方法を少し変えるだけでお子さんが自立し、その結果再登校できるケースを何百人も見てきましたので、その知見から「不登校原因は愛着障害ではない」ことを詳しくまとめた記事はこちらになります。

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「不登校の原因7選!復学支援専門家が徹底解説」まとめ

不登校のよくある原因

冒頭でご説明した通り、不登校の原因をしっかりとアセスメント(分析)し外在化(整理)することは非常に重要です。特に人間関係を起因とした不登校の場合、早めの対処で早期復学の可能性が格段に高くなります。

もし不登校原因の分析に迷われた場合は、エンカレッジの無料オリエンテーションでも、そのほかの支援でもいいので、早めの対応をおすすめします。

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監修者:上野 剛
キャリア15年で1000人以上の子どもたちを復学に導いた復学支援専門家。 復学率は現在もなお100%。 心理師として唯一の国家資格である公認心理師で、出版した著書はいずれも初版完売。 現在、エンカレッジの他にも家庭教育推進協会の代表理事と教育支援センターのコーディネーターも兼任。