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こんにちは、復学支援専門家の上野です。
幼児や小学生がいるご家庭は自宅が散らかりがちで、子どもが片付けなくて困るという経験は1度はあるのではないでしょうか。
不登校のお子さんの家庭では部屋の片づけ問題は深刻化することもあり、エンカレッジでも時々親御さんから部屋の片づけについてご相談を受けるときがあります。
今回は、不登校のお子さんを持つご家庭で、自宅や子ども部屋の片付け方法や掃除するコツについてお伝えしていきますね!
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不登校の子どもの部屋が片付かない理由は?
子どもは大人のようにスムーズに片付け出来ないことはよくあることですが、そもそも不登校の子どもの部屋はなぜ散らかりやすいのでしょうか。
ここでは、不登校の子どもが片付けできなくなる理由についてまとめていきます。
部屋の掃除までする心の余裕がない
不登校の子どもは、特に不登校になり立ての場合、部屋の掃除をするほどの心の余裕はありません。
「本来行かなければいけないはずの学校に行っていない」「学校に行きたいのに行けない」という状況は子ども自身がとても辛いことですよね。
不登校に悩む子どもにとって、学校に行く・行かないの問題に比べれば、部屋が多少汚いことはどうでもよいのです。
そのため、部屋が散らかりやすくなります。
部屋の掃除をする目的がない
掃除する目的がないというのも、部屋が散らかる原因です。
大人でも来客があると気合を入れて家を掃除すると思いますが、お友だちが遊びに来ないと思うと子どもも部屋を掃除するモチベーションがなくなります。
趣味のものを部屋に飾ったりしたい気持ちがあれば部屋の片づけや整理整頓もするでしょうが、心のエネルギーが減っている状態だと趣味や好きなものに対する興味も減ってしまいますよね。
そういった掃除の目的がなくなることも、部屋が片付かない1つの理由です。
不登校の子どもの部屋の掃除は親がすべき?
家全体が片付かないとき、大事なのは共有スペースとパーソナルスペースとをしっかり分けることです。
アメリカの心理学者トマス・ゴードン博士が提唱する理論に「問題所有の原則」というものがあり、その問題で実際に困っている人が対処すべきという考え方なのですが、自宅の片付けについても「そこが片付かないと困る人が責任をもって片付ける」ということですね。
つまり、リビングなどはお父さん・お母さんが掃除を主導して、子ども部屋などのパーソナルスペースは子ども自身で片付けさせるということです。
親はまず共有スペースの掃除に徹する
子ども部屋が汚いと思っても、親はまずはリビングなどの共有スペースの掃除のみに徹するべきです。
つまり、子ども部屋が散らかって困るのは子ども自身なので、子ども自身でどうしたいか考えさせるということですね。
一見突き放しに感じるかもしれませんが、自分の問題を自分で対処法を考え、決断していくことは自立に繋がり、できたときの自己肯定感や自信を育むことにも繋がります。
なので、自宅の片付けについては、リビングなどの共有スペースと子ども部屋などのパーソナルスペースで分け、リビングなどの共有スペースについては「みんなが使うところだから片付けて」と片付けさせます。
共有スペースでも片付けない場合は「片付けなければ自分の部屋に持って上がって。持っていかなければお母さんが持っていくからね。」と伝えて、パーソナルスペースに放り込んで良いでしょう。
子ども自身が片付けするまで待つ
「問題所有の原則」に基づいて、子ども自身にパーソナルスペースの管理をさせると、往々にして起こるのが部屋がゴミだらけになること。
部屋がゴミだらけになると、害虫が出る可能性も高くなり、悪臭もしたりして、家族としてはハラハラ・イライラしてしまいますよね…
その気持ちはわかります。
ただ、人によって汚さの許容範囲・限界が違うので、親は片付けたくて仕方なくても子ども自身の限界が来るまでは部屋が汚くなっていくんですよね…
なので、ご家族が我慢できるまで、パーソナルスペースに関しては意見・指示することはぐっと堪えてください。
親が掃除・片付けをする場合は事前に伝える
パーソナルスペースだからと子どもに部屋の片づけを意見・指示するのを我慢したご家族も、いつか限界に達するときがくるかもしれません。
その場合は「あなたの部屋だけどあまりにもひどいから片づけて。片付けなければお母さんが勝手に片付けるから文句は言わないでね。」と警告して親が片付けます。
ここでは事前に伝えるというのがポイントです。
子ども自身に片付けさせるのは無理でも、親が部屋が汚いのが我慢できない場合は仕方ないので片付けてしまってください。
本当は見て見ぬふりをして自分で片付けるまで待つ方がいいですが、汚いのが我慢できないという方もいると思いますので。
限界がきたら子ども達も片付けるのですが、その限界点が親と違うのでなかなか難しいところです。
不登校の子どもに部屋を掃除・片付けさせるポイント
不登校の子どもが自宅を散らかす場合、掃除してもらうのには少しコツがあります。
以下では、不登校の家庭で実践してほしい考え方や掃除のポイントをまとめます。
親子関係のパワーバランスを振り返る
自宅の片付けを子どもがするかどうかは、親子関係のパワーバランスも影響してきます。
親上位の家庭は、「自分の部屋をちゃんと片付けなさい」とパーソナルスペースでも強引に片付けさせることはできるでしょう。
逆に、子ども上位の家庭は、共有スペースでも片付けさせるのは難しいでしょう。
片付けの問題に苦労されている方は、たぶん子ども上位気味だと思います^^;
ですので、子ども上位の場合はすぐに片付けるのは難しいので、家族会議などでしっかりと話し合う場をもって、なるべく家族みんなが納得しやすいやり方で進めていきましょう。
共有スペースのキレイをキープ
自宅が煩雑としていると、ストレスが溜まってしまう親御さんも多いと思います。
とはいえ、子どもに掃除を無理強いできないし、そもそも言っても掃除しないし…と悩んでしまうかと思うので、まずは家族の共有スペースが整った状態になるようにしてみましょう。
リビングなどがそれなりに片付けられているだけで、ご家族の気分もすっきりするかと思います。
掃除・片付けで気分がすっきりして心にゆとりができると、パーソナルスペースを汚す子どもへも待つ余裕が出来やすいと思うので、ご家族の心の余裕のためにも共有スペースは自由に片付けてしまいましょう。
キレイな部屋が当たり前という基準値が育ってくると、お子さんも自分自身で部屋の汚さに気づくこともできると思います。
「不登校の子の部屋の掃除はどうすべき?片付けさせるポイント」まとめ
不登校になると、子どもも親御さんも自宅で過ごすことが増えます。
長時間過ごす自宅が片付かないのは辛いことなので、出来る限り我慢してお子さん自身に片付けてもらうに越したことはないですが、限界が来たときは本人に告知したうえで片付けてしまいましょう。
最後に片付けしない子どもへの対応方法をまとめます。
- パーソナルスペースと共有スペースで分けて考える
- 共有スペースからパーソナルスペースに移動させる
- パーソナルスペースを片付けたい場合は、妥協する
片付けに困っている方は、上記の内容を参考にキレイなお部屋ライフを取り戻してくださいね!