登校しぶり

冬休みのおすすめの過ごし方7つ!再登校にむけて動き出しを促す

不登校の冬休みのおすすめの過ごし方
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キャリア15年で1000人以上の子どもたちを復学に導いた復学支援専門家。 復学率は現在もなお100%。 心理師として唯一の国家資格である公認心理師で、出版した著書はいずれも初版完売。 現在、エンカレッジの他にも家庭教育推進協会の代表理事と教育支援センターのコーディネーターも兼任。

もうすぐ冬休みですね。

五月雨登校や母子登校の子だけではなく、全く学校に行っていない子でも冬休みは楽しみなものです。なぜなら、普段学校に行けない罪悪感を感じているので「学校に行かなくていい」という罪悪感から解放されて気持ちがスッキリするからです。

この肩の力が抜ける期間をうまく利用して、3学期から再登校を目指したい親御さんに向けて、今回はおすすめの冬休みの過ごし方をご紹介していきたいと思います。

私たち不登校支援グループエンカレッジでは、今まで1000人以上の子どもたちの復学をサポートし、設立17年の現在も復学率は100%を維持しています。不登校に悩む方向けに無料のLINEメルマガの発信もしておりますのでご活用ください。

全子どもにおすすめな冬休みの過ごし方

おすすめな冬休みの過ごし方

まず全ての子どもにおすすめしたいのは、基本的な生活習慣をキープするということです。

基本的な生活習慣とは、以下のようなことです。

  • よく寝て、よく食べる
  • 適度に身体を動かす
  • ゲーム・スマホ・YouTube・SNS漬けにならない
  • 昼夜逆転しない

一見当たり前に見えますが、この当たり前のはずのことがどんどん難しくなっているのが現代社会です。

ゲーム会社・SNS運営会社などは、いかにユーザーにゲームやSNSに時間を費やしてもらえるかが収入に直結するので、子どもが夢中になり依存するような仕掛けをたくさんしてきます。

今は小学校でもタブレットを配布する時代です。子どもが学習用タブレットでゲームやネットサーフィンができないようにする仕組みは、残念ながら自治体によって差があるようです。

上野
上野
自治体や学校で対応に差があるので、やはり親が子どもをしっかり見て、導いてあげなければいけません。

学校の先生方も多忙で子ども1人1人に手厚いフォローは現実的ではないので、お子さんが学習用タブレットで良くない使い方をしていないか観察したり、長時間やり過ぎていないか、依存していないかなどを見れるのは一緒に住んでいる親しかいないのです。

デジタル機器は便利なようで、親の管理の手間が増えるという不便さもあるのですが、そこはトレードオフとしてうまく付き合う方法を試行錯誤していきましょう。

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登校しぶりの子におすすめの冬休みの過ごし方

登校渋りの子のおすすめの冬休みの過ごし方

登校しぶりがあるものの学校には行けている子、五月雨登校や午後登校、保健室登校など部分的にでも学校に行けている子は、完全不登校に移行しないような働きかけが大事だと思います。

ここでは、部分的に学校に行けている子にとって、おすすめの冬休みの過ごし方をまとめていきますね。

【冬休みの過ごし方①】興味のあるものに集中する

【冬休みの過ごし方①】興味のあるものに集中する

「集中」というと、学力向上をイメージする方も多いかと思いますが、実は集中すること自体がストレス発散効果が高いことが知られています。

小さい子どもほど顕著なのですが、暇だとイライラして、なにか面白いおもちゃを与えて没頭すると、その後ぐっすりと眠っていたりします。

人間は本来「面白いことをしたい(知的好奇心)」「やってみたい(探求心)」という欲求を持っているものなので、その欲求が満たされることで心も満たされるのですね。

なので、冬休みは時間があるのでぜひ、お子さんが好きなものに没頭できる環境を整えるのを意識してみましょう。

プラモデルやジグソーパズル、読書、料理、イラスト、家具の組み立てなど、なんでもいいです。ゲームやYoTubeではなく、リアルで手を動かす方が五感を使って脳も働くのでおすすめです。

そうやって集中し、没入する時間ができることでストレスが発散でき、心のエネルギーが溜まりやすくなります。

【冬休みの過ごし方②】宿題をやっておく

【冬休みの過ごし方②】宿題をやっておく

余裕がある方は、冬休みの宿題もやっておくに越したことはないです。

なぜなら、「宿題が終わっている」というのは子どもの自信になって、3学期に登校しやすくなるからです。

家庭教育の観点からは「子どもの自立を促すために、宿題のスケジュール管理は自分でやらせるべき」というのはありますが、そのハードルがかなり高い場合は、やはり親御さんがスケジュール管理を手伝ってでも一緒に宿題を終わらせた方が、完全不登校に移行しにくくなって長い目で見て良いと感じるからです。

なので、できれば宿題はしっかり終わらせておきましょう。

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【冬休みの過ごし方③】学校生活で必要なスキルを向上させる

【冬休みの過ごし方③】学校生活で必要なスキルを向上させる

冬休みの間だけでも家事やお手伝いをしてもらうというのも1つの方法です。

例えば、修学旅行に行って「みんなバック周りを整理整頓していたのに、僕だけぐちゃぐちゃだった」と子どもが落ち込んでいたときなどはチャンスです。

一緒に衣類の畳み方や整理整頓の方法を教え、子ども自身にやってもらいましょう。「服を畳んでしまえるようになった」という自信をつけさせてあげるのです。

同様に、子どもに食器を洗ってもらう、お風呂掃除をしてもらうなど、できることを増やしていくことで自信がつき、学校生活で困りごとが起こりにくくするのです。

【冬休みの過ごし方④】休み明けは不安定になることを親が覚悟しておく

【冬休みの過ごし方④】休み明けは不安定になることを覚悟しておく

登校している子も新学期は不安定になりやすいです。

エンカレッジのクライアントさんの中にも、長期の休み明けはやる気がでず、渋りが出たり休んだり…というケースはあるので、親御さんも「冬休み明けは行きしぶりがあるかも」と心づもりがあるだけで負担感がかなり違います。

しかし、渋りや休みが出るということは、まだ家庭内に不安定になる要素があるということなので、家庭教育を学び、よりよい家庭環境を意識して行きましょう。

完全不登校の子におすすめの冬休みの過ごし方

完全不登校の子の冬休みのおすすめの過ごし方

完全不登校の子は、少しでも学校に行けている子とは少し勝手が異なります。

子どもの状態やどのくらい学校に行けていないかなどの期間にもよるので、良い対応方法とは一概には言えないことが多いのです。

なので、個別に相談されたい場合は無料オリエンテーションで直接電話相談を承ることもできますが、ここでは完全不登校の子の冬休みの過ごし方について特に大事なものをお話したいと思います。

【冬休みの過ごし方①】生活リズムを整える

【冬休みの過ごし方①】生活リズムを整える

完全不登校の子は、生活リズムを整えるのが大変です。なぜなら、生活リズムを整える必要がないからです。

なので、気が付けば昼夜逆転して毎日2時就寝…なんてことも良く起こるのです。夜中に寝ることを繰り返していると、起立性調節障害にもなりやすいです。

上野
上野
「起立性調節障害」というと、昔は「中学生・高校生の病気」というイメージでしたが、近年は小学生で発症することも増えてきました。

なので、やはり親御さんとしては生活リズムを整えてあげることが、難しいかもしれませんが、非常に大事です。

もしやり方がわからない場合は、当ブログやメルマガなども活用して、ご家庭に合った方法を探してみてください。

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【冬休みの過ごし方②】親子の時間を作る

不登校時の父親の役割

親子の時間を作るというのも大事です。

心理学では単純接触効果という概念があります。ただ顔を合わせるだけでも、何度も見ることでその人に親近感を持つという理論です。

もし完全不登校で普段からお子さんと会話が少ない、お子さんが部屋に閉じこもっていることが多いなどの場合は、会話を増やしたりすることが心の緊張をほぐすきっかけになるかもしれません。

おすすめなのは、一緒に外を歩いたり、ドライブすること。移動中はお互いにスマホをいじったりできないので、会話しやすい環境が自然とできるからです。

上野
上野
とにかく行動して、そこでの気づきを次に生かすことが大事です。「子どもと会話が続かない」と感じたら、「子どもが何に興味があるのかを知ることが必要だ」と気付けたりしますよね。誰でも最初はうまくいかないものです。少しずつの改善がやがて大きな変化になりますので、「子どもと話すのが怖い」と思っても挑戦し、挑戦した自分を褒めて次に進んでいきましょう!

【冬休みの過ごし方③】親が再登校を期待しすぎない

【冬休みの過ごし方③】親が再登校を期待しすぎない

登校しぶりの子と同様に、大事なのが「親が再登校を期待しすぎない」ということ。

冬休みに精神的に元気になった子も、3学期が始まればまた学校に行けない罪悪感から不安定になるというのが多くのケースです。

なので親の方も「もしかして新学期から行くかもしれない」と思って期待していた方は、行けなかった反動が大きく、家族全体で落ち込んでしまうこともあります。

なので再登校を期待しすぎないこと、そして「もし始業式で行けなかったら〇〇しよう」と次の一手を考えておくことが、親御さん自身が気持ちがラクになるポイントです。

しかし、行けなかったことはしっかりと受け止め、一喜一憂せず、家庭として今できることを明確にして、家庭内の対応をもう一度見直ししていきましょう。

「冬休みのおすすめの過ごし方7つ!再登校にむけて動き出しを促す」まとめ

冬休みは、1年の終わりでもあり、始まりでもありますよね。

なので日頃の行いを振り返ったり、心機一転新しい目標を立てたりするにはもってこいのタイミングです。

エンカレッジでも、クライアントから今年も嬉しいお声をたくさん頂きました。

「家族として成長を実感できる1年になりました」

「祖父母からたくましい顔つきになったねと喜んでもらいました」

「去年はどん底でしたが、今年は気持ちよく新年を迎えられます」

みなさん、とてもよく学び、頑張って来られた成果だと思います。

不登校は小手先の対応でどうにかなるものではないと思っています。親が家庭教育を学び、子どもの観察方法、思考パターンやクセの分析方法、自立を促すような声掛け方法…このような家庭内対応を変えることで、子どもが変わっていくのです。

勉強したことは、きっと裏切りません。

「日々勉強」というのは私の好きな言葉で、支援を卒業いただくときにも「日々勉強」の気持ちで家庭教育を続けてくださいと伝えていますし、本のサインにも「日々勉強」と書いています。

「家族として成長した1年だった」と思えるよう、家庭教育を学んでいきましょう。

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監修者:上野 剛
キャリア15年で1000人以上の子どもたちを復学に導いた復学支援専門家。 復学率は現在もなお100%。 心理師として唯一の国家資格である公認心理師で、出版した著書はいずれも初版完売。 現在、エンカレッジの他にも家庭教育推進協会の代表理事と教育支援センターのコーディネーターも兼任。