復学支援

不登校で訪問支援が向いている子は?10年後に差がつく再登校を

不登校で訪問支援が向いている子は?10年後に差がつく再登校を
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キャリア15年で1000人以上の子どもたちを復学に導いた復学支援専門家。 復学率は現在もなお100%。 心理師として唯一の国家資格である公認心理師で、出版した著書はいずれも初版完売。 現在、エンカレッジの他にも家庭教育推進協会の代表理事と教育支援センターのコーディネーターも兼任。

不登校支援には、電話相談オンライン面談訪問など、色々な方法がありますよね。特に近年は新型コロナウイルスの関係で、電話やオンラインでのご相談希望も増えてきています。

しかしエンカレッジでは、基本的にはご家庭への訪問支援にこだわっています。なぜなら、訪問するからこそお子さんをしっかり観察・分析し、より良い再登校が出来ると思っているからです。

今回は、訪問支援だからこそ出来ることや、メリットについてご紹介します。

私たち不登校支援グループエンカレッジでは、今まで1000人以上の子どもたちの復学をサポートし、設立17年の現在も復学率は100%を維持しています。不登校に悩む方向けに無料のLINEメルマガの発信もしておりますのでご活用ください。

不登校で訪問支援を受けるメリット

家庭教育をする親子

「再登校出来るなら、出来ればオンラインで済ませたい」と考える親御さんは多いです。オンラインの方が支援される側もする側も気楽ではあります。

しかし今まで1000人以上の不登校の子どもたちを見る中で、訪問支援だからこそ出来ることは多いと感じています。

オンラインだけの支援と、直接会ってカウンセリングする支援では、何が違うのでしょうか。詳しく見て行きましょう。

専門家が客観的に分析できる

心理の専門家・カウンセラー

直接訪問してカウンセリングするメリットは、何と言ってもアセスメント(分析)が専門家によって丁寧に行えることです。第三者によって客観的に分析されるからこそ、その時々でお子さんに合った対応方針が決められます。

実は、親御さんと不登校の専門家では状況の捉え方が異なることは多いものです。例えば、親御さんと心理の専門家では以下のような認識違いが起こりやすいです。

ケース①

【親の見立て】
「そろそろ学校に行こうと思っている」と子が言うので親は「再登校出来る」と思って毎日登校刺激をしていた。(結局動けない)

【専門家の見立て1】
親から「いつまでこのまま家に居るの?」「どんどん勉強が遅れるし」と圧がかかるので、その圧を弱めるために「もうすぐ行こうと思ってるから言わないで」と圧を弱めて欲しいから言っている(本心じゃない)

【専門家の見立て2】
親がツラそうにしていると、罪悪感で親を安心させるために「そろそろ学校に行こうと思っている」と言っている可能性や「良い子でいなきゃ」というプレッシャーで子どもが自分自身にも嘘をついているケース
親に休んでいても認めてもらいたい、自分の安心したい場所が欲しいという理由で、お手伝いをしたり気を使って学校のことを話したりする想定。(心の奥ではまだ再登校したくないので、一度再登校出来たとしても再不登校になりやすい)

ケース②

【親の見立て】
「勉強が嫌だから登校できない」と子が言うため、親は「学習の遅れを取り戻せば登校できる」と考えていた。

【専門家の見立て1】
不登校の根本原因は「授業であてられて間違ったら恥ずかしい」という完璧主義思考のケース(勉強ができるようになっても再登校は難しい。認知の変容が大切。)

【専門家の見立て2】
勉強は好きではないが、学校に行く気持ちがないから余計に勉強する気持ちになれない(その状態では勉強する気持ちにはならない。それよりも登校したいという気持ちになることが大切。そうすると勉強も必要だからするようになる)

不登校の原因は様々で、かつ複数の要因が複雑に絡まっていることがほとんどです。そのため、不登校に慣れていない親御さんが分析するのは難しいのです。

またどうしても親は主観が入ってしまいます。「学校には行きたいはず」「今まであれだけ優等生で学校のヒーローだったから行けばすぐに戻れるはず」「行ったら元気に帰ってくるから学校には問題ないはず」

もちろん、主観があるということがダメというわけではありません。それだけ子どもたちのことを信じて愛情があるということですから。ただ、主観だけで考えてしまうと正常性バイアスが働いて判断や対応にズレが生じて悪循環になってしまうのです。

正常性バイアス…たとえ危険な状況であっても、「きっと大丈夫」「子どもにはよくあることだから気にしなくていい」のように希望的観測で処理してしまう人間心理

実際に訪問カウンセリングやコーチングなど直接お子さんに会ってみないとわからないことも多いのです。また後述しますが、神経発達症など特性の判断はやはり専門家の知見が大切になってきます。

心理の専門家が観察・分析からカウンセリング、コーチング、ティーチングまで行うことで、お子さんに反発されにくく、客観的かつ包括的に状況を捉えることができます。

外出できない子も支援できる

不登校の子

外出できない子も直接的に支援できるのがアウトリーチ型アプローチ(訪問支援)の強みです。福祉の分野でも自らSOSを出したり動けない方への支援として行政から手を差し伸べるアウトリーチ型の支援は注目を浴びています。

不登校支援でも同じで、小学生、中学生はカウンセリングに自ら出向くということに対してまだまだ抵抗があります。「自分は病気じゃない」という認識の子もいます。自分から動けないが実は助けてくれる人を待っている子は多いのです。「外には怖くて行けないけど来てくれるなら嬉しい」という子も多いです。

そういった子どもたちに支援できる訪問カウンセリングはとても有効です。私は教育支援センター(適応指導教室)のアドバイザーもしていますので、教育支援センターでも訪問カウンセリングの取り組みを提案しています。

しかし、実際は難しいのが現状です。それはなぜかというと限られた予算の中での人材確保が難しい点と、訪問カウンセリングは「教育支援センターに登所する意思まではないが来てくれるなら」というとてもデリケートな心の状態になります。

そこには訪問カウンセリングのキャリア、しっかりとした研修、できれば心理師の資格が欲しいところなので、その人材となるとさらに難しくなります。

なので3年前から提案はして、体系やシステムは完成したのですが、残念ながら実際にそこまで人材を確保して回る状況にはなっていません。

そういった意味では、民間は強いです。料金はかかりますが、キャリア、研修、経験、資格、これらがしっかりある適切な人材を適切なタイミングで適切な回数で派遣できるからです。

神奈川県などはメンタルフレンド制度などもありますが、大学生のお兄さんが月に1度程度訪問してくれるという状況だと聞いています。メンタルフレンド制度がない地域ではそれすらできない状況です。

そういった意味ではエンカレッジは家庭教育推進協会と連携することで優秀なカウンセラーを主要都市で登録してもらっているので、各地域に派遣できます。また民間なので県をまたいでの支援も可能なので、全国どこでも派遣が可能なのも強みです。

行政も不登校支援についてもアウトリーチ型の支援をしたいと思っていますが実際は難しいのです。でも訪問支援を待っている子はたくさんいるのです。そして小学生、中学生の貴重な時間は限られているということも考えていかないといけません。

エンカレッジではそれができるので、「実際に外に出れないけど来てほしい。誰か助けてくれる人いないか」と悩んでいる子は訪問支援を検討してください。また、エンカレッジでは「誰とも会いたくない」という子にも訪問支援が可能です。

実際に「訪問カウンセラーが来てくれるけど来てもらう?」と聞くと多くの子が「嫌だ。知らない人と会いたくない」と言います。子どもたちの状態を考えたら当然の反応だと思います。

しかし、エンカレッジが長年の訪問カウンセリングで培ってきた経験と秘策がそういった子どもたちの訪問カウンセリングを可能にしたので、うちは無理だと諦めていた方もぜひ一度相談してみてください。

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行政の支援や協会やエンカレッジの支援の話になってしまったので話を戻しますと訪問支援に関しては不登校の状態が関係します。

こちらの記事で不登校の段階についてまとめていますが、不登校が長引き停滞期に入ってくると自己肯定感が下がり、外部との接触が怖くなって部屋に閉じこもってしまう子もいます。

部屋に閉じこもること自体は、自分を守ろうとする心理の表れでもあるので一概に否定できませんが、外出できない時期が長引くほどにどんどん自己嫌悪になり自己効力感も失われてしまうことが多いため、出来るだけ早く助けてあげたい状況です。

膠着期が訪問カウンセリングで一番効果的なタイミングになりますので、不登校の時期の記事も参考に自分の家庭がどの状況かも判断してみてください。わからなければこちらでも判断させていただきますので、気軽に無料オリエンテーションをご利用ください。

実際に訪問カウンセリングに入ることができれば、以下のようなことに気付きお子さんをきめ細やかに分析し対応することができます。

  • 「こちらと目を合わせないようにしているな」
  • 「話すたびに都度お母さんの顔色を伺っている」
  • 「こちらから聞いてないのに、自分から学校の話題を話し始めたな」など

このように、表情や声のトーン、仕草や親との会話など、間近で見るからこそわかる情報は非常に多いのです。

エンカレッジの支援では初回の導入は公認心理師の資格を持ったキャリアのあるカウンセラーがしますが、訪問の受け入れが可能になった子にはメンタルフレンドが訪問して、子どもと一緒に遊んだりお菓子を食べたりしながら関係性を築いていきます。

外出できないほど心が弱っていても遊戯療法を中心とした世代の近いお兄さん、お姉さんと遊ぶことで元気が回復していきます。もちろん、メンタルフレンドもしっかり研修をした経験もあるメンタルフレンドが対応しますので、子どもからのサインを見過ごさないよう丁寧に対応していきます。

そして信頼関係が築けたメンタルフレンドが登校まで二人三脚で歩んでいくので、外出できない子もスモールステップで変わっていくことができるのです。

こちらに訪問カウンセラー(メンタルフレンド)が書いてくれた記事がありますので、実際の訪問カウンセラーの視点もぜひ参考にしてください。

不登校支援にメンタルフレンドが効果的な理由
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※訪問カウンセラーには上級、中級、初級があり、資格やキャリアによって変わります。メンタルフレンドは主に大学生、インターン生になります。メンタルフレンドがキャリアを積んで訪問カウンセラーとなる場合もあります。その辺りのことは社内規定になり、ややこしくなりますので割愛しますが、訪問カウンセラーは専門のカウンセラー。メンタルフレンドは大学生のお兄さん、お姉さん先生という感じで認識していただければと思います。

不登校で訪問支援が向いている子

訪問支援が向いている不登校の子

カウンセリングを自ら希望している子であればオンラインでも対応できますし、実際にコロナ過はオンラインでのカウンセリングを行っていました。ただ、アセスメント(分析)がオンラインだと精度が落ちるので、特に初回は訪問カウンセリングをおすすめします。

ここでは、不登校の子のなかでも、オンラインではなく訪問支援が向いている子の特徴を挙げていきます。

家庭内のパワーバランスが崩れている

家庭内のパワーバランス

エンカレッジの支援では家族療法の考え方を採用していますが、家庭内のパワーバランスが崩れている場合はコーチングによる訪問支援が効果的です。

※エンカレッジではコーチングを行う場合は、カウンセリングによる訪問支援もセットで行っています。コーチングはプレッシャーがかかる支援になりますので、コーチングのみは行っていませんのでご了承ください。

例えば父性不在の家庭の場合、お母さんが普段から子どもの言うことを聞き入れすぎて子どもがわがまま化していることがあります。一度このような状況になると、お母さんが「YouTubeは1日2時間まで」とルール付けをしようとしてもコントロール出来なかったりします。

そのようなときに、コーチングによる訪問支援で第三者が家庭内に父性を持ち込み、「ダメなことはダメ」と教え、甘えがちの子どもに自立を促すカウンセリングを行ってから、父性の移譲(主導権の移管)を親御さんにすることで家庭内のパワーバランスを整えることが出来ます。

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親が家庭内対応に自信がない

育児に悩む親

親御さんが子育ての自信がない場合も、訪問支援でお手伝いできることが多くあると思います。

地域で子育てしていた一時代前と違い、現代は子どもの育児は主に親が担いますが、核家族化で周囲に手助けしてもらえる人も少ないのではないでしょうか。毎日へとへとになりながら一生懸命育児しているのに、悩みが尽きないという親御さんが多いです。

  • 子どもをどう叱っていいかわからない
  • うちは子どもを甘やかしすぎなのだろうか

このような悩みや迷いがあると、気持ちのモヤモヤが晴れないまま育児することになり、親御さんとしても苦しいでしょう。

子育ては、お子さんの性格や生まれながらの気質にも拠りますし、現状の親御さんとお子さんとの関係性などでも対応方法が変わってきます。専門家に相談して、自信を持って個別最適な方法で子育てできることは親御さんにとっても気持ちがラクになると思います。

実際に訪問カウンセラーが家庭に入ることで親子関係も直接見てもらうことができます。何気ない日常ではわからなかった「気づき」をカウンセラーが親子関係をみることで発見できます。それをフィードバックしてもらうことで親子関係も変えていくことができます。

家庭に入ってもらうことに対しては抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。でも中に入ってみないとわからないことも実は多いのです。

子どもがカウンセラーに魅せられて変わっていくモデリングカウンセラーと親御さんとの面談によるメンタルケア、カウンセラーが直接学校に行って話をする学校との連携、それは皆さんが思っている以上の大きなものだと考えています。

ぜひ電話やメールの相談支援だけではわからない内側からの変化に取り組んでいただきたいと思います。

神経発達症(発達障害)の可能性がある

神経発達症(発達障害)

神経発達症(発達障害)の子や、グレーゾーンや疑いのある子もオンラインより訪問支援が向いています。電話やメールのみの相談支援では見えにくいところも、訪問で直接会ってみると特性が明確にわかることが多いからです。

「なんかうちの子は他の子と違うかも?」と何となく疑問に思っていても、親御さんがその違和感の正体をうまく言い表せずに電話やメールのやり取りだけで特性が見逃されてしまうと、子どもへの対応が逆効果になることもあり得ます。

特性がある子は自分自身で悩んでいることも多いため、共感して話を聞き、実際の日常生活でどのように気を付けて振舞えばいいかを一緒に考えていくことが大事です。

「不登校で訪問支援が向いている子」まとめ

不登校の子どもの部屋

不登校は、再登校して終わりではありません。

不登校になったときにしっかりとその子の性格傾向思考・行動パターンを分析していないと、細かいつまずきで不登校が再発したり、家庭内の信頼関係が崩れる恐れもあります。

一方、しっかりアセスメント(分析)とカウンセリングしたうえで再登校すると、何かあったときにその子自身が対処しやすくなります。エンカレッジでも認知行動療法のコーチングを通じて、子ども達が以下のようにストレスを溜め込まない思考になれるようにしています。

  • 「マラソン大会は絶対負けるから学校行きたくない…けど、結果より頑張ることが大事ってカウンセリングで学んだんだった!」
  • 「担任の先生がイライラしてて怖い…でも、先生がイライラするのは私のことを嫌いなのではなくて、ただ忙しいだけかもしれない」

このように認知変容する力がついてくると、「自分一人でもできるはず!」という自己効力感を育てるとともに、何かトラブルが起きてもストレスを溜め過ぎずに自分自身で対処出来るようになります。

その結果、一度不登校を経験したとしても何年も継続登校出来たり、友だちや先生とうまく折り合いをつけて生活できるようになったり、怖い先輩や上司がいても受け流したり出来るようになります。こうした日々の積み重ねで、子どもは見違えるほど大きくたくましく成長します。

訪問支援できめ細やかにケアすることが、10年後、その子の生きる力に差がつくと思っているからこそ、エンカレッジではこれからも訪問支援にこだわっていきます。

もし訪問支援について詳しく聞きたい方、興味がある方は、無料オリエンテーションからでもご相談くださいね。

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ABOUT ME
監修者:上野 剛
キャリア15年で1000人以上の子どもたちを復学に導いた復学支援専門家。 復学率は現在もなお100%。 心理師として唯一の国家資格である公認心理師で、出版した著書はいずれも初版完売。 現在、エンカレッジの他にも家庭教育推進協会の代表理事と教育支援センターのコーディネーターも兼任。