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よくある不登校の原因の1つに「友だちがいないから学校に行きたくない」というものがあります。
特にクラス替えのタイミングで仲の良かった子と離れてしまった場合などは、友だちがいないことで不登校になる子がいます。しかし、このような人間関係を起因とした不登校は長引くほどに悪化する可能性が高いので、早めに対処しておきたいところです。
今回は、クラス替えなどで「友だちがいないから学校に行きたくない」と言われたときの対処法をまとめていきます。
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↓不登校の解決に必要な対応をまとめた記事はこちら↓
不登校原因が友だちがいない場合の対処法
子どもにとって友だちの存在はとても大きいもの。
学校の楽しさは友だちとの関係性で良くも悪くも大きく変わることは、実感されている方も多いのではないでしょうか。
もし「新しいクラスで友だちがいないから学校に行きたくない」と言われたとき、親としてどうすればいいかを、以下でまとめていきますね。
いじめや嫌がらせをチェック
お子さんが不登校になったとき、最初に気をつけなければいけないのはいじめや嫌がらせといった深刻な状況がないか確認することです。
もしいじめなどで不登校になった場合は、不登校は悪いことではなく、むしろ自分の身を守るための取るべき行動だからです。
子どもは親に心配をかけたくなかったり、いじめを知られたくないという気持ちから、いじめにあっていても「なんでもないよ」と言ったりします。そのため親が知らない間に状況が悪化することもよくあるのです。
そのため登校しぶりを担任に相談するなどして、お子さん本人からだけでなく周囲からも確認しておくと良いでしょう。
習い事やクラブ活動を始めてみる
「友だちがいない」と悩んでいるお子さんは、習い事やクラブ活動を始めてみるのもおすすめです。
同じ習い事やクラブに行くと共通の話題が出来て打ち解けやすく、学校内でも仲良しグループが形成されたりしますよね。また、得意なことができることでお子さん自身に自信がつき、自信によって周囲の子に話しかけやすくなることも多いです。
このことから、学年によっては習い事をさせるのは親にとって時間的・経済的な負担にはなりますが、可能な範囲で挑戦する価値はあります。
友だちの作り方を教える
「友だちがいない」と悩む子のなかには、友だちの作り方がわからずどうしてよいかわからず途方に暮れてしまっている場合があります。
その場合は、友だちの作り方をイメージさせてあげたり、自分から話しかけることは怖いことではないことを教えてあげるのもいいですね。
自分から話しかけるのが苦手なお子さんの場合は、まずは挨拶から始めてみましょう。「おはよう」「また明日ね」等は言いやすいですし、繰り返し言うことで人に話しかける練習になるとともに、お友だちからも好意を持ってもらいやすくなります。
そして慣れてきたら、「一緒に遊ぼう」「まぜて~」と声をかけてみるのです。どうしても話しかけるのが怖い場合は、「最初に話しかけるのはドキドキするよね」と共感しつつ、「話しかけられることは嬉しいことだよ」「実はパパも昔人見知りだったんだ」と自己開示することも効果的です。
一方で小学生で友だちの作り方を悩む子は、それまでの幼児期に、自分で友だちを作る経験が不足している場合も多いです。親や先生が先回りしてお友だちに声をかけて子どもを受け身にするのではなく、自分自身で声掛けに挑戦して成功体験を積むことが、お子さんを大きく成長させます。
先生に協力してもらう
お子さんが友だちがいないことを悩んでいるとき、一番即効性がある対処法は先生に協力してもらうことです。
- 中休みに「一緒に遊ぼうよ」と他の子に声をかけてもらう
- 気が合いそうな子と会話するきっかけを作ってもらう など
学校の先生も仕事量が多い中でどこまで協力してもらえるかはわかりませんが、普段からクラス内の状況や人間関係を一番見ている担任だからこそわかることもあるため、なんとか協力してもらいたいところですよね。
担任の先生に相談するコツは、「先生も忙しいのはわかっている」と尊重することです。
色々と頼むと疲れさせてしまうかもしれないので、お願いしたいことをピンポイントで絞りつつ、先生の負担にならないやり方を相談しながら進めるスタンスが良いでしょう。
私も大学生の時に教育実習で友達の輪に入れない子のサポートをした経験があります。参考になるかもしれませんのでよければそちらも見てみてください。
目次の教育実習のエピソードのところに書いてありますので。
「友だちさえいれば」の考え方も要注意
「お友だちさえいれば、きっと登校できる」と思い込んでしまうのも要注意です。
なぜなら、クラス替えなどの環境の変化は定期的に起こるので、その度に「お友だちがいないから学校に行きたくない」となると根本解決にはならないからです。
一番の解決法は、お子さん自身が周囲と打ち解けられる力を身に着けること、自分から話しかける勇気を持つこと、自分1人でも友だちは作れる!と自信をつけることです。
そのためには日頃の親の対応方法が重要です。
例えば子ども同士がケンカをしているときなど、親はつい仲裁に入ってしまいたくなりますよね。お子さんを思うからこそ、子どもたちをサポートしたくなる気持ちはとてもわかります。
しかし、子どもは本来、自分たちで考える力を持っているのです。ケンカをしながら「なぜ相手は怒ったのだろう」「どうしたらケンカにならなかったんだろう」「ここだけは譲りたくない」など色々なことを感じ、考えています。つまりケンカは悪いことではなく、むしろ仲直り方法や人間関係を学ぶ良い機会なのです。
私も親なので今までプライベートでも子どもたちのケンカをたくさん見てきましたが、子ども同士でケンカをしても、大人が手を出さずに見守っていると、意外と子ども同士で交渉したり折り合いをつけることも多いなぁと感じています。
もちろん手を出したりした場合は止めなければいけませんが、子ども同士で話している間は根気強く見守ってあげましょう。ハラハラすることもありますが、ぐっとこらえることも大切なのです。
そうやってケンカやトラブルを「自分で乗り越えた!」「1人でできた!」と感じる経験が、お子さんに自信をつけることに繋がり、ひいては友だちを作ったり人間関係を円滑にする力を身に着けることに繋がるのです。そういった、自分でできたという場面を見逃さず「自分で乗り越えられたね」「成長したね」としっかり褒めてあげましょう。
「不登校原因が「友だちがいない」場合の対処法!先生に頼むコツも紹介」まとめ
友だちがいないと感じることは、子どもにとってとても辛いことです。疎外感や孤独感を感じるほど自信を失い、さらに周囲の目が怖くなったり、人に話しかけるのが怖くなって臆病になってしまう悪循環に陥ってしまいます。
特に新学期や転校など、環境の変化によって今まで仲が良かった子と離れてしまう場合は、本人の問題だけでなく環境因子によるものなので親としても辛いですし、本人にとっても辛いものになります。
そういった状況でも、時間がたつほどにその悪循環は悪化してしまうため、できるだけ早いタイミングで対処しておくのが重要です。
もしご自身だけでの解決が難しいと思った際や、どうしていいかわからなくなってしまった場合は、まずは一度客観的に状況を整理するためにも専門家に相談してみましょう。
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