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最近、SNSによるいじめや事件が後を絶ちませんね。
今はコロナウイルスの影響で子どもたちが外出できないのでどうしてもSNSやYouTubeの時間が長くなってしまっています。
何とかとめたいですが、私は機械に疎いしどうしたらいいのか迷ってしまいます。今は親より子どもの方が詳しいですからね。
そうですね、お願いします。
私たち不登校支援グループエンカレッジでは、今まで1000人以上の子どもたちの復学をサポートし、設立17年の現在も復学率は100%を維持しています。不登校に悩む方向けに無料のLINEやメルマガの発信もしておりますのでご活用ください。
↓不登校の解決に必要な対応をまとめた記事はこちら↓
増加するSNS被害
大阪の小6女児誘拐事件など子どもがSNSにから事件に巻き込まれるケースが増えています。実際にデータからも増加傾向が見てとれます。
引用:警視庁 SNS等に起因する事犯の被害児童数の推移
出会い系サイトに起因する事犯の被害児童数は、減少傾向ありますが、反対にSNSに起因する事犯の被害児童数は、青少年のスマートフォン等の所有・利用状況の増加に伴い増加傾向にあります。
ぎゃるる、ひま部などの「チャット系」を上回り、Twitter、LINE、Facebookなどの「複数交流系」での被害児童数が大幅に増加しています。
ぎゃるるは、10代20代中心の交流サイト、ひま部は学生限定の交流サイトですがひま部は犯罪の増加に伴い2019年12月31日をもってサービスを中止しました。
怖いのはこちらから交流を求めに行っていないTwitterやlineからの犯罪が増えていること。いつの間にか犯罪に巻き込まれてしまっているというところです。大阪の小6女児誘拐事件もTwitterからでした。
それでは、親として大切な子どもが犯罪に巻き込まれないために何ができるのかを考えていきましょう。
ペアレンタルコントロール
皆さんはペアレンタルコントロールという言葉をご存知でしょうか。
《ペアレンタルは「親(おや)としての」の意》性描写や暴力表現など、青少年にとって好ましくない内容の映像ソフトやゲームソフト、インターネット上のウェブサイトやコンテンツに対し、利用や閲覧の年齢制限を設ける機能。子供が手にするスマートホンやタブレット型端末の利用時間そのものを、保護者が制限する機能を含める場合がある。
引用:デジタル大辞泉
要するに子どものスマホにフィルターをかけるというものです。
フィルタリングとして主にできることは
- スマホの利用時間を制限する
- アプリでの課金を制限する
- アダルト動画などを制限する
- SBSの利用を制限する
- WEBサイトのアクセスを制限する
おすすめフィルタリングサービス
実際に親がフィルタリングサービスを活用して、子どものスマホを管理できます。
以前、私が代表理事を務める家庭教育推進協会でも「ネット依存を理解しよう」というセミナーを開催しました。参加いただいた方は覚えているかもしれません。
引用:家庭教育推進協会 ネット依存症を理解しよう
3年前のセミナーですので、フィルタリングサービスもどんどん進化しています。今はグーグルファミリーリンク、Iフィルター、あんしんフィルターあたりが主流です。
グーグルファミリーリンク
グーグルが提供する無料のフィルタリングサービスです。細かい時間設定もでき、オーバーした時に子どもが少し延長などのおねだりができるボーナスタイムなどもあり便利です。エンカレッジのクライエントさんも何名か利用していて便利だと評判もいいです。問題点は、子どもがandroidでないと使えないこと。子どもがiPhoneの場合は、別の物を選択しましょう。
Iフィルター
デジタルアーツが運勢するフィルタリングサービスです。こちらはiPhoneでも使えます。デメリットとしては有料であること月額税込366円、1年版は税込4,400円かかります。
あんしんフィルター
こちらは大手キャリアが採用しているフィルタリングサービスです。実際に店舗でも詳しく教えてくれます。料金は無料です。
ITリテラシーを高めよう
ペアレンタルコントロールで制限をかけたからこれでSNSによるいじめや事件に巻き込まれないで済みますね。
Itリテラシー?リテラシー教育?・・・ペアレンタルコントロールで一杯一杯なのに頭の中が破裂しそうなんですが💦
ITリテラシーとは
IT(information technology) → コンピューター・インターネット・スマホなどの情報技術
literacy → 読み書きの能力
つまり、情報技術をを自分の目的通りに正しく使える能力のことです。
ITリテラシー教育とは
インターネットやスマホやSNSなどを正しく安全に上手に使えるようにしてあげる教育ということになります。
LINEやTwitterは、子ども達のコミュニケーションツールです。LINEが危険だからと高校生まで導入してもらえなかったら、「あの子LINEないから連絡取れないし、呼ばないでいいか」と仲間外れになります。エンカレッジのクライエントさんの中でも、ゲーム機器は依存するからと持たせたくないとの方針で小学生の間はゲーム機を買わないと決めている家庭で不登校になっているケースは少なくありません。
エンカレッジでは仲のいい子の半分以上がスマホやゲーム機を持っていたら購入してもらっています。
地域にもよりますが、東京や大阪などの都心部では5年生、6年生、早いところで4年生くらいからスマホを持っているところもあります。
逆に小学生で任天堂switchがないのは中学生でスマホを持っていないのと同じくらいの感覚ですが、それでもみんなが受験する地域ではスマホは持っているがゲーム機はほとんどの家庭が持っていないというところもあります。そういった地域では小学生で必須アイテムともいえる任天堂switchも必要性はありません。
学年で分けるのではなく友達との関係や地域によっても考えていけないといけません。こういったITについての周りの環境を考えることもITリテラシー教育の一環となります。
犯罪に巻き込まれないように危険なサイトやSNSを制限するペアレンタルコントロールも、もちろんITリテラシー教育には必要です。
SNSと種類
SNSとはSocial Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で社会的につながりを持つサービスとなります。
種類については、小中学生がよく使うもので注意が必要なものを挙げていきます。
LINE
対話型のSNSでリアルタイムでメッセージのやりとりができます。相手がメッセージを開いたときに「既読」がつくのでメッセージが伝わったか把握できます。
これにより、既読スルー、未読スルーなどの言葉も生まれいじめのきっかけになったりもします。
グループという機能を使えば複数の人と情報を共有できるのも特徴です。グループから外されたキックされたといった仲間外れにされる問題が起こるリスクもあります。詳しい対策については後述します。
LINEには無料通話もついており、ネット回線がつながっていれば無料で通話できるというのも特徴です。
拡散型のSNSで140字以内の文字(つぶやき)を投稿できます。気に入った人のTwitterアカウントをフォローすると、その人のツイート(つぶやき)が通知されます。
またリツイート機能では、他の人のツイートを自分のフォローワーに載せることができるので、拡散しやすいのが特徴です。
投稿型のSNSでTwitterのようなテキスト中心の投稿ではなく、写真を使った投稿でコミュニケーションをとるのが特徴です。
「インスタ映え」という言葉が流行りましたが、「いいね」というハートボタンをもらうためにいい写真を撮ることを意識しすぎて、「いいね」の数に一喜一憂してしまうというリスクもあります。
YouTube
動画共有型のSNSでユーザーがアップロードした動画を誰でも無料で閲覧できます。気軽に動画を投稿できる反面、テレビやDVDなどから集めた映像が、著作権に違反した形で公開されていることも少なくありません。
YouTubeへ自作の動画を投稿する人をYouTuberといい、中学生の将来なりたい職業で上位に入るなど子ども達に大きな影響を与えています。
TikTok
動画共有型のSNSで、60秒以内の短い動画を作成や投稿できる、音楽動画コミュニティです。
「0.5倍速」「2倍速」など速さを調節しながら撮影をしたり、アプリ内に実装されている特殊効果を活用して、ユニークな動画が作りやすく、アプリ内でBGMをつけられるのも大きな特徴です。
見ている分にはリスクは少ないですが、気軽に投稿できてしまう分、投稿したときのリスクをしっかり把握しておかないと事件に巻き込まれる可能性もあります。後ほど解説しますのでしっかり把握しておいてください。
各SNSの危険性と気をつけること
LINE
友達自動追加設定にしない
LINEの設定の友だちの画面にある友達追加の設定で、「友達自動追加」にしてしまうとスマホの連絡先に登録してある電話番号で自動的に友だちとして登録されてしまいます。
「友だち追加を許可」にすると友だちがあなたの電話番号を登録していて、自動で追加するの設定にしている場合、、自動的にLINEの友だちとして追加されてしまいます。
基本的に友達追加に関しては、便利かもしれませんがいらぬトラブルに巻き込まれないように1人ずつ確認して、ふるふる、QRコード、ID検索で1人1人確認して直接友達を追加しましょう。子どもには、この画面は触らないように伝えましょう。
この画面は私のスマホですが、以前にFacebookで自動で友達追加を間違って押してしまったら、あっという間にデータが同期されてあっという間に「知り合いかも」が増えました(汗)
仕事用のFacebookにプライベートの申請がたくさん来て焦りました。それ以来、自動追加の画面は触らないようにしています。
もしこの設定がオンになっている場合や、子どもの設定がオンになっている場合は、オフにしておくように伝えましょう。
オフにしたい場合は「設定」→「友だち」→「友だちへの追加を許可」を「オフ」にしておきましょう。
乗っ取り、なりすましに注意
一時期、他人のLINEアカウントを乗っ取り、なりすましで友だちにプリペイドカードなどを代わりに買って欲しいとメッセージを送り、だまし取るという事件が話題となりました。
実際にうちの訪問カウンセラーのLINEが乗っ取られ、悪用されたことがありました。友達にItuneカードを買ってきてほしいと勝手に送られていたようです。送られた方が怪しいと気づいたので良かったようです。
乗っ取りやなりすましという行為があることを子どもに話しておき、いきなり何かを要求してきたら疑うか、相談するように伝えておきましょう。
既読スルー、グループ外しなどの行為
既読スルーやグループから外す、外されるなどの行為は、いじめにも発展します。特に女の子はLINEのこのようなトラブルがとても多くなっています。
また悪気はなくてもしつこくスタンプを押したり、返信がないと「何で返信してくれないの?怒ってるの?」などのしつこい追及なども仲間外れになりやすくなります。
このようなLINEの暗黙のルールなどは、慣れていくことも必要なので、LINEは危険だからとあまりにも遠ざけているとみんなが当たり前に使う暗黙のルールなどを理解できず、「今頃そんなことも知らないの?」とも言われかねません。
またLINEだからと強気な発言をする子もいますが、子どもには画面の向こうには相手がいることを常に意識させましょう。初めのうちはそういったことをチェックできる体制を作りましょう。作り方は次の項目で
最初は親が確認できるようにして始める
LINEを初めて導入する時には、まずは親が内容を確認することを前提にして導入しましょう。
最近は、自分のスマホを持つ前に親のスマホでLINEをする子も少なくありません。
親のスマホだからという理由で内容はチェックしやすくなりますし、チェックされていると思うと不用意な発言はしにくくなりますので、まずは管理の元でLINEのやり取りに慣れてもらうといいでしょう。
自分のスマホを持つようになっても中学生までは親が内容を確認するとしておくといいと思います。子どもはLINEをしたいので先に条件を出す分には受け入れやすいです。
先に内容を確認するという条件を付けずにLINEを使えるようにしてしまってから内容を確認するというと「プライバシーだから無理」と拒否される可能性が高いので導入時にしっかりと理由を伝えて見れるような体制にしておくことをお勧めします。
導入している方は、状況によっては確認するときもあるからと伝えてその反応で判断しましょう。
個人情報の拡散
Twitterにはリツイートという人のツイートを自分のフォロワーにも知らせる機能があります。それにより多くの情報が拡散しやすいのが特徴です。
個人情報などもどのような形で拡散してしまうかわかりません。個人情報のツイートには気をつけるように伝えましょう。
また何気ない写真や風景からも場所を特定される場合があります。以前にアイドルがアップした自撮り写真の瞳の中の風景から場所を特定されストーカーされたというケースもありました。
そのような具体例も話して個人情報には細心の注意を払うように子どもに伝えていきましょう。
悪口や陰口の拡散
Twitterで悪口や陰口を拡散されたり、個人的な恥ずかしい画像を拡散されたりといたいじめが増えてきています。また、その子のツイートだけ無視したりするような行為もあります。
ただ、そういった悪口や陰口は「鍵垢」(ロックをしたアカウントでフォローした人しか見れず、承認されなければ見れない)で行われることが多くなかなか発見もできません。
自分の子どもがそのような行為をされてしまったときにすぐに相談しやすいように、TwitterはそういったいじめにつながりやすいSNSであることを話して、誰でもなる可能性があるからもしそうなった場合は相談してほしいと相談しやすい状況を作っておきましょう。
いたずら写真の拡散
子ども達がTwitterを始めると、注目を浴びたい、有名になりたいなどの思いから過激な写真や動画をアップする可能性があります。それがエスカレートすると犯罪の動画やフェイクニュースなど反社会的行動にまで及ぶ場合もあります。ネット用語では「バカッター」と言います。
Twitterの利用者が投稿するツイートに内容の酷いものが多く見つけられ話題になったことから、『バカッター』という名称が造られ、広まった。
Twitterの利用者が投稿を通して自らの犯罪、詐欺、嘘、その他の反社会的行動を世間に曝け出す行為を指す。
中には個人名を出した上で、非行や犯罪行為を自慢する自己顕示欲のある者などが存在する。投稿者が悪ふざけで投稿した文章や画像から炎上することが多い。
引用 ウィキペディア
一度、拡散されたら画像や動画を削除しようとしてもできません。面白半分で自分が犯罪をしている顔写真などをアップして人生が台無しにならないようにそういったこともしっかり始める前に話し合いましょう。
子ども達は、「そんなのわかってる!」と言いますが、そういう自分は大丈夫と思っている子に限ってついやってしまうものです。しつこいくらいに念は押しておきましょう。
DM機能
TwitterにはDM(ダイレクトメール)機能があり、直接連絡が取れるようになります。見知らぬ人から連絡がきたときには無視するようにしっかり伝えておきましょう。
またTwitterを始めると裏垢(サブ垢)といったもう一つのアカウントを持つようになる子もいます。裏垢では、正体を明かさないので表のアカウントでは言えない友達の悪口を言ったり、わいせつな発言や際どい画像を出したりして、別人格として楽しんだりストレスを発散させたりします。
しかし、裏垢では援助交際目的の大人や風俗系の業者などからのDMも多くつい、犯罪に巻き込まれるというケースもあります。「裏アカウントは持ってないでしょうね!」と問いただしてもバレたくないアカウントなので「持ってないし」と子どもは隠します。
犯罪に巻き込まれないためにも裏垢のことを追求するのではなく、DMの危険性をしっかり話して、何かあった場合はすぐに相談してねと相談できる体制を作っておくようにしましょう。
きずな依存
Twitterは、匿名で自分を表現できることから自己表現欲求が満たされたり、「いいね」を押してもらうことで承認欲求が満たされたりと依存しやすい特徴があります。
特に今の若い子は承認欲求が強いと言われているので、Twitterにはまりやすいのかもしれません。人とつながっている感覚を得られるので「きずな依存」(常につながっていたいというつながりへの依存)になりやすいです。
遅くまでTwitterをずっと見ているという相談は中高生ではとても多いです。ただ、年齢が上がるにつれ制限されることへの抵抗は強くなります。
ある程度は認めつつも不登校や昼夜逆転など日常生活に影響が出るようであれば話し合いの上、上記のグーグルファミリーリンクやĪフィルターを使ったペアレンタルコントロールをすることも検討しましょう。
子どものTwitterをフォローする
子ども達は自分の心の状態をLINEやTwitterで表現することが多いです。Twitterではつぶやきに、LINEであればステータスメッセージという名前の下に一行コメントを書けるところがありそこのコメントがTwitterのつぶやきがわりになります。
「消えます。探さないでください」といった辛い自分の心境を書く子も少なくないので、親が確認できる家庭はLINEのステータスメッセージは確認するようにしましょう。
またTwitterの場合は、子どものTwitterをフォローすることも1つです。親とはわからないアカウントを作ってフォローしておけば子どもがどのようなつぶやきをしているかわかるのでいじめにあっている状態なども把握しやすいです。
インスタグラム
位置情報
インスタグラムは写真の投稿が多くなります。その写真に対して位置情報も追加されてしまうので、自宅周辺の写真が多い場合などは生活区域が簡単にわかってしまいます。
位置情報を許可しない設定にはするようにしましょう。さすがにこの辺りはみんなわかっていると思いますが、何気ない写真からも特定される可能性があるので写真の投稿には注意しましょう。
DM機能
インスタグラムにもTwitterと同じくDM機能が備わっています。そこから犯罪に巻き込まれないようにTwitter同様にDM機能には注意しましょう。
YouTube
長時間の視聴
今の子ども達は、テレビよりYouTubeです。テレビであれば放送時間が決まっていますが、YouTubeは好きなものがすぐに観れます。
また次から次へのいくらでも同じような動画があり、関連動画としてどんどん好みの動画を出してくれるので飽きずにずっと見ることができます。
それにより1日3時間4時間は当たりまえ、そして食事の時以外はずっとゲームかYouTubeといった家庭も少なくないのではないでしょうか。不登校の子どもは時間がたくさんあるのでどうしてもYouTubeの時間が長くなってしまいます。
しかも今はコロナウイルスの影響で外出ができません。自宅にいる子どもたちはどうしても退屈になりYouTubeの時間が増えてしまします。
家族会議でしっかり時間を決めたり、グーグルファミリーリンクやĪフィルターで時間管理するなどしっかり対策しておきましょう。
アダルト動画・グロテスク動画・エルサゲート・ワンクリック詐欺
YouTubeにはいろいろな動画が出ています。ちょっとした興味本位だったとしても簡単にアダルト動画が見れてしまったり、グロテスクな動画が見れてしまいます。しっかりフィルターをかけたとしてもエルサゲートなど上手くフィルターをかいくぐって出てしまう動画もあります。
エルサゲート(英: Elsagate)とは、子供にとって不適切なテーマを扱った動画や、それらがYouTubeやYouTube Kids等のプラットフォーム上で家族向けのコンテンツとして拡散されている状況を指す造語。これに分類される動画のほとんどは、暴力、セクシャリティ、フェティシズム、トイレのユーモア、その他の危険又は人々を動揺させる状況や活動を表すもので、表示する際に注意が必要とされる。
エルサゲートは、アンパンマンがカビだらけになったり、ドラえもんののび太が狂暴になったりと子ども向けのアニメが意図的に変えられているものです。
過激なものを見た子がしばらくショックでお母さんから離れられなくなったり、留守番ができなくなったり、トイレに1人で行けなくなったりといった影響も出ています。
「それは意図的に作られたもので犯罪に巻き込まれたり突然ショッキングな映像が出てきたりするから見ないように」としっかりリスクを子ども達にも伝えていきましょう。
またYouTubeでは広告が流れます。いつの間にか興味本位で開いたアダルトサイトの広告でワンクリック詐欺にあうという可能性もあります。
小学生、中学生はどちらにしてもそれでお金を払うということはないとは思いますが、親にも相談できず大きな心理的なストレスを抱えることになるかもしれません。
ワンクリック詐欺などについてもしっかり子どもたちと話し合っておきましょう。私も子どもたちにはワンクリック詐欺の説明をして、もしそのようなことがあったらすぐに相談するようにと伝えています。
投稿に注意
これは私がスマホについての講演を行ったときにも大きなリスクがあることとして話しましたが、今はユーチューバーに憧れて動画をアップする子が増えてきました。
アップする動画によっては個人情報が特定されやすくなります。顔や住所、年齢などが特定されることで誘拐などの犯罪に巻き込まれる可能性が高くなることを理解しましょう。
また、いいねや高評価などを目的にいたずら動画などをアップする子ども達もいます。Twitterではステーキハウスの冷蔵庫に入っている写真を投稿して拡散、炎上しお店が閉店に追い込まれたり、YouTubeでは店頭に陳列されていた商品に爪楊枝で穴を空けた動画を投稿したつまようじ少年事件など、軽い気持ちが人生を台無しにすることになりかねません。
これらのリスクもしっかりと子どちに話していきましょう。基本的にYouTubeを見る分にはいいですが、投稿するのはリスクが大きいので止めることをおすすめします。これは次に話すTikTokにも言えます。
TikTok
TikTok(ティックトック)とは、15秒から最大で1分のショートムービーを簡単に作れて投稿できるプラットフォームです。
個人情報に注意
15秒ほどだし、みんなもやっているしという理由でYouTubeよりも顔を出して投稿している子が多いです。
女の子に人気ですが制服で家の中で撮影されているものも多く、個人情報が特定されやすく誘拐などの犯罪に巻き込まれる可能性があります。
TikTokは13歳未満は利用できないので小学生の場合は、利用規約に13歳未満は利用できないから伝えておきましょう。
小学生でも親のアカウントでやっている子はそこそこ見かけます。絶対にダメだとは言いませんが、その場合はしっかりとリスクも話し合っておきましょう。
投稿することに抵抗がなくなる
TikTokは、簡単に動画投稿ができるので投稿することにだんだんと抵抗がなくっていきます。そしてTikTokから、17ライブ、LINEライブなどのライブ配信アプリへと移行していきます。17ライブやLINEライブではギフト(投げ銭)をもらうことができます。
投げ銭とはインターネット上におけるユーザーの任意の金銭(およびそれに該当するギフト)提供及びそのサービスの名称。直接的な金銭提供から、運営サービスのコンテンツ利用のポイントで提供する形がある。報酬型は直接集計からの提供と、原資からの提供が主流。
出典 ウィキペディア
報酬目当てに過激なことをしたり、露出の多い服やポーズを要求されたりとエスカレートしていき、そのような動画や写真が拡散されてしまうという問題も実際に起きています。投稿する行為には大きなリスクが伴うことをしっかりと子どもと話し合うようにしましょう。
まとめ
SNSについていろいろ書きましたが、すべてを禁止して抑え込むことは不可能ですし、効果的ではありません。
子どもはやるなと言われれば言われるほどやりたくなります。厳しく禁止すればするほどこっそりと親の目を盗んでやります。
またみんながLINEを使っているのに1人だけ使っていなければ仲間外れになるリスクもあります。大切なのは親がITリテラシーを高め、知識とリスクを把握し、子どもたちとしっかり話し合うことです。
特にコロナウイルスでSNSやYouTubeの時間が増えていると思いますので、この機会にしっかりと家庭のルールについても話し合うようにしましょう。