支援体験談

クライアントさんからの感謝の手紙

クライアントさんからの感謝の手紙
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キャリア15年で1000人以上の子どもたちを復学に導いた復学支援専門家。 復学率は現在もなお100%。 心理師として唯一の国家資格である公認心理師で、出版した著書はいずれも初版完売。 現在、エンカレッジの他にも家庭教育推進協会の代表理事と教育支援センターのコーディネーターも兼任。

 

上野
上野
こんにちは、上野です。

今回は、支援を卒業された方からのメールを許可をいただいて共有させていただきます。待ちましょうと言われ、本当にこのままでいいかと不安な方や、何が正しいかわからず、どうしていいかと迷いながら時間だけが過ぎてしまっている方や、第三者の介入に不安な方など、迷っている方の参考になれば幸いです。

 

 

関東 現在 6年生 女の子 Sさん

支援スタート 5年生 9月

4年生の半ばから 別室登校→五月雨、行事だけ登校になり、5年生6月半ばからほぼお休みの状態となり、このままではと思い夏休み明け9月から支援開始、6年生6月末で無事支援を卒業。

 

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今月末で、支援卒業を迎えることができ、ひとつの山は越えれたのかなと思っています。

昨年夏に支援をお願いした頃のSは、学校へも行けず、家にいる期間も長く、わたしがいないと不安な気持ちが強くなる一方だったので、その頃に比べると、とても成長したと思います。

 

わたしもいろいろ学びました。親としての在り方や、子どもとの境界線、傾聴や共感、言葉どおりではなく、その言葉のうらに隠れている気持ちを受け止めることなど、いろいろです。

と言いましても、これからもいろいろたくさんあると思いますが、そのたびに、こどもの気持ちに向き合って対応していきたいと思います。

 

支援していただいている間、上野先生はいつも、わたしの相談事や、Sへの対応などを否定することなく受け止めてくださり、そのあとにアドバイスをしてくださいました。それがとてもありがたかったです。途中苦しかったり、これでいいのかなと不安になることもありましたが、先生が受け止めてくださることで、安心できたこともありました。ありがとうございました。

 

登校刺激では、コチコチになってたSの気持ちを、学校へ行く道すじにぐいっと向けてくださいました。あれは私たち親にはできなかったことでした。やはりあの日を境に、Sが学校へ戻ろうという意識ができ、Sのペースで少しづつ前に進むことができました。5年生の12~3月、少しづつですが確実に積み重ねたことで、S自身も徐々に自信がついていき、6年生のスタートにつなげることができたと思います。

 

以前のSは、ちょっとしたことで嫌なことがあると、それですべてが嫌になってしまっていましたが、今は、この部分はいやだけど、でもこれは大丈夫。と、いろいろな側面でものごとをとらえられるようになったし、気持ちの切り替えも早くなりました。学校を休むことが日常化していましたが、学校に行く毎日が日常化してきました。こうして書いている内容だけでも、大きな成長だと思います。本当にありがとうございました。

 

また、坂下先生、清宮先生、お二人の訪問カウンセリングも、支援初期の頃のSには本当にありがたい支援でした。一時は人が怖くなってしまい、外出もあまりできてなかったので、訪問支援でのゲームや手作業を通しての時間は、Sにとってもとても楽しそうでした。支援を卒業するにあたり、お二人にも感謝の気持ちを伝えていただけたらと思います。

 

 

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私の返信です。

 

おはようございます。

 

最後、いい形で卒業を迎えられて嬉しく思います。支援最初のSは、お母さんから全く離れられず手をつないで一緒に寝ないといけない。ずっと一緒にいてとまったく母子分離ができていませんでしたからね。今からは想像できないですがこの短期間でどれだけ成長してくれたのかとびっくりします。これもYさんの努力とSの努力、そして家庭教育の効果を改めて実感します。

 

登校刺激では、不安になりながらも何かスイッチが切りかわったかのように目に力が戻っていましたね。力のなかった目に力が戻ってからは実際の行動にもそれが現れていました。もちろん、今までの依存が強すぎたので弱い部分がでるところもありましたが、それでも軸がぶれることは一度もなかったですね。常に前を向きながら自分のペースで進めていくという強い意志のようなものは感じられました。それが今につながっていると思うので登校刺激がいいきっかけになったのかなと思います。

 

お母さんから離れられず、泣いていたSが毎日学校に行くのが当たり前になるというのは支援スタートでは考えられないくらいでしたから本当に成長したと思いますし、これからもどんどん成長していくSを楽しみにしています。これは卒業する皆さんにお伝えしていますが、子育てはこれからも続いていきますので家庭教育は日々勉強の意識でこれからも学び続けブラッシュアップしていってください。

 

これからはSの成長を陰ながら応援していきますね。また時折、元気な報告も送って下さいね。そしてもし不安定になったときは遠慮なく相談してくださいね。

 

 

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私のコメントへの返信です。

 

支援卒業につきまして、いろいろメッセージをありがとうございました。

家庭教育は日々勉強、これからも続けていきたいと改めて思いました。

ゆっくり着実に頑張っていこうと思います。

 

前回、上野先生に送りましたメールの件ですが、名前を隠したうえで共有していただいて大丈夫です。

わたしと娘の経験が、同じように悩んでいる方々のお役に少しでもたてたら嬉しく思います。

 

また時折、Sの報告をさせてください。

不安な時の相談ができるのが、とても心強いです!重ねてありがとうございます。

 

約10か月、支援いただきありがとうございました。

今年の夏は特に暑いそうです、上野先生もお身体大事にしてください。

ABOUT ME
監修者:上野 剛
キャリア15年で1000人以上の子どもたちを復学に導いた復学支援専門家。 復学率は現在もなお100%。 心理師として唯一の国家資格である公認心理師で、出版した著書はいずれも初版完売。 現在、エンカレッジの他にも家庭教育推進協会の代表理事と教育支援センターのコーディネーターも兼任。