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解説

不登校中は楽しく過ごしていいの?【家での過ごし方を徹底解説!】

ハルさん
ハルさん

学校を休んでいるときの過ごし方で悩んでいる方も多いと思うのですが、どのようにしたらいいのでしょうか?

上野
上野
確かに難しい問題ですね。家での過ごし方については、過ごし方によってメリットとデメリットがありますので、そちらを見ていきましょう。

家での過ごし方【メリット・デメリット】

不登校の家での過ごし方

家で楽しく過ごす【メリット】

家で楽しく過ごすとストレスはかかりにくくなります。気持ちが安定し前向きになれるかもしれません。楽しく過ごすことを家族も認めることになるので家族とのコミュニケーションもしっかりとれ良好な関係が保てます。

家で楽しく過ごす【デメリット】

家で楽しく過ごせてしまうので、「このままでいいや」と学校復帰への気持ちが遠のいてしまう可能性があります。本来は、みんなが学校に行っている時間に楽しく遊べるのですから、原理原則が守られなくなります。子どものことを認めて受け入れることにより、子どもが退行し母子依存につながりやすくなります。教育センターの先生やスクールカウンセラーのアドバイスでは「何でも受け入れてあげましょう、わがままも認めてあげましょう。」と言われることも多いので子ども上位になりがちです。楽しくして家庭を落ち着かせるはずがどんどんわがままになっていく可能性もあります。

家で退屈に過ごす【メリット】

原理原則が守られ、学校に行っていないと楽しくはできないんだという認識になり、このままではよくないという意識になりやすいです。「やっぱり家にいても退屈だから学校に行こうかな」と学校復帰の意欲が出てくる場合があります。退屈に過ごすことで親との接触も少なくなるので母子依存が減ります。ゲームなども制限されることで退屈になり、自分を見つめ直す時間が持てます。わがままな行動「ゲームを買ってほしい」「遊びに行きたい」などの要求にも応じないのでストレス耐性がつきます。

家で退屈に過ごす【デメリット】

退屈にさせることにより、「暇だ~。どうしたらいいんだ!」と子どもが荒れる可能性があります。原理原則を守らせることが追いつめるようになり「どうせ僕なんて、私なんて」と
思考がネガティブになる可能性があります。ゲームなどの制限をすることで家族との関係が悪化する可能性があります。

ハルさん
ハルさん
どちらもメリットとデメリットがありどうしていいのかますますわからなくなりました(涙)
上野
上野
 困りましたね(汗)それでは具体的にもう少し考えていきましょう。[/char]
[char no=”3″ char=”上野”] 例えば、家の生活が楽でいいやと感じている子に楽しく過ごさせる対応をしていては、どんどん今の状態に落ち着いて動けなくなってしまうでしょう。また、いじめなどで辛い思いをして学校を休んでいる子に、「学校を休んでいるんだから部屋で大人しくしていなさい」などと退屈をさせる対応をしたらどんどん追い込まれていきます。その子の休んだ状況や性格を見て考えなければいけませんね。
ハルさん
ハルさん
休んだ状況と子どもの性格ですね。なるほど。
上野
上野
そうですね、エンカレッジのクライエントさんの中にも「学校のことを考えると辛くなるので、1日を楽しく過ごすことだけを考えることにしたら辛くなくなった。でも今度はそれ以外のことが考えられなくなって心のシャッターが開けられなくなってしまった」と語ってくれた子がいます。その子のシャッターは私が開けることができたのですが、家族だけでは難しい場合もあるので自分だけで判断できない場合は、専門家に相談してみるのもいいですよ。客観的に判断してもらうことで、実は自分で思い込んでいただけだったと認知が変わることもよくありますから。心理学ではそれをイラショナルビリーフと言いますが、認知の変容も実は大切なのです。1人で抱えてしまうとどんどん思い詰めて辛くなりますから、1人じゃないと思うことで安心して対応できます。何より親御さんが精神的に安定していないとお子さんも混乱してしまいますからね。
ハルさん
ハルさん
そうですね、確かに将来のことを考えると先生が紹介してくれた子じゃないですが、親も1日1日が長く辛いです。
上野
上野
先が見えないと不安ですよね。辛い日が1日でも短くなるように一緒に頑張って行きましょう。まずはしっかりと家庭の目指す方向を決めてそれに向かって自分にできることをやっていくようにしましょう。その一歩が「親育ち」の家庭教育ですね。
ハルさん
ハルさん
はい、しっかり学びます。
上野
上野
途中になってしまいましたが、休み始めの不安定な時期や不安定な時期を抜け出した膠着期など、不登校の状態によっても家での過ごし方は変えていかないといけないので、そちらも合わせて確認していきましょう。

不登校の時期による対応とは

こちらをクリック → 不登校の時期による対応

ハルさん
ハルさん
「休んだ状況」「子どもの性格」「休んでいる状態」を考慮して家での過ごし方を考えるといいのですね。他に気をつけることはありますか?
上野
上野
最後に気になる項目についても考えていきましょう。

家での過ごし方【項目別】

不登校の家での過ごし方

勉強について

勉強は、何もしないよりできるならしたほうがいいです。学校復帰するうえで、勉強の遅れに対する不安が軽減できます。チャレンジタッチや学校のドリルなど何でも構いません。しかし、先ほどの例のお子さんのように学校のことを考えると頭が痛くなったりお腹が痛くなったりする場合もあります。その場合は無理に勉強させる必要はありません。また勉強をすることで、学校に行かなくても家で勉強できるからいいと学校復帰への意欲がなくなる可能性もあるので、家で満足している場合は勉強を促さないで「やはりこのままではまずい」と感じてもらう必要もあります。

友達について

友達と遊ぶことに関しても、友達と遊べるなら遊んだほうがいいです。学校復帰する際に友達との関係があるのとないのとでは大きく違ってきます。しかし、罪悪感から友達と会えないという子もいるので、嫌がっているのに勝手に親が誘導して遊びに来てもらうことは避けてください。また、勉強と同様に学校に行かなくても友達と遊べるから今のままでいいと思ってしまう子もいるので、その場合は友達と遊んでいるから安心という訳ではないのでその辺りも考えていかなければいけません。また、遊びに来てくれている家庭の中には、休んでいる子と関りを持つことで自分の子も休んでしまうのではと不安に思う家庭もあるので、そのことを十分に理解して、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

仕事をやめるべきかについて

クライエントさんからも「仕事をやめたほうがいいですか?」とよく聞かれますが、私は辞めないほうがいいと答えています。1日中、子どもと一緒にいると母子依存につながりますし、子ども上位になりがちです。子どもの事ばかり考えると気が滅入ってしまう場合もありますし、1日中子どもに引っ付かれて後追いされても精神的に辛くなるので、今仕事をされている方は、辞める必要はありません。ただ、子どものことが不安で仕事が手につかないなどの場合は一時的に休職してください。その場合も、1日中子どもといるよりは、図書館で勉強したり、公園で本を読んだりと適度に外出することをお勧めします。子どもが低学年など留守番できない家庭は仕方ないですが、それでも留守番できるように5分からでもいいので練習していってください。

ハルさん
ハルさん
勉強も友達も仕事も子どもの状態によって変わってくるのですね。
上野
上野
そうですね、不登校対応はマニュアルにはできないので、ケースによって柔軟に対応していく必要があります。なかなか難しいですが、自分のケースに合った対応をしっかり把握して行動することがきるように1つずつ学んでいきましょう。それではハルさん、まとめお願いします。
ハルさん
ハルさん
わかりました。

まとめ

  • 家で楽しく過ごすか退屈に過ごすかは「休んだ状況」「子どもの性格」「休んでいる状態」で柔軟に対応する。[br num=”1″]
  • 勉強は、できればしたほうがいいが勉強しているから大丈夫と学校復帰の意欲がなくならないように注意する。勉強=学校を連想して行かなければというプレッシャーから不安定になる可能性にも気をつける。[br num=”1″]
  • 友達も同様に、遊んでいるからと安心と考えず友達と遊べているメリットデメリットも把握する。遊びに来てくれている子がいる場合は、その家庭への感謝も忘れない。[br num=”1″]
  • 仕事は辞める必要はないが、状況によって柔軟に対応する。母子依存を助長しないようにお互いに1人の時間も作る。[br num=”1″]

 

上野
上野
今回もバッチリ学んだ内容を把握できていますね。ありがとうございます。今回、私が紹介したクライエントさんお話や、お子さんが不登校のどのような時期にあるのか、家庭教育や家族療法のテクニックなどをまとめた本がこの度発売になりましたので、もしよろしければそちらも参考にしてみてください。本は持ち運びやすいサイズでお子さんに不登校の本だということがわかりにくいような工夫もしてありますので、仕事の通勤電車の時間や、1人の時間を作るために公園に行ったときなどに読んでみてください。
ハルさん
ハルさん
わたしもいつも読めるように持ち歩いています。
上野
上野
ありがとうございます。本のリンクは、プロフィールにある本の画像をクリックしてください。それではまた別の記事でお会いしましょう。
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上野 剛
上野 剛
不登校の最新の復学支援システムを構築した不登校支援の専門家。新書「今、子どもの不登校で悩んでいるあなたへ」2019年4月 出版